魚の気持ち-聴覚編

魚の「五感」
「大きな魚をたくさん釣りたい」、これは釣り人なら誰もが考えることではないでしょうか。「その方法はこれだ!」などという答えがあったら私のほうが知りたいものです。インストラクターの方々やプロと言われる人たちは、経験と日頃からの勉強により一般の釣り人より「ウデ」が良いことは周知の事実です。経験は釣り人一人一人が積み重ねていくものですので、ここでは魚たちについて勉強していきたいと思います。勉強というと難しく考えてしまいますが、なるべく簡単に「エサ」について、それも魚の気持ちになって考えていきたいと思います。
魚たちの気持ちを知る一つの方法には、彼らがどのような感覚を持っているかを知ることがあると思います。魚たちは私たち人間とほぼ同じ感覚を持っていると言われています。いわゆる「五感」です。「聴覚(音)」、「嗅覚(匂い)」、「視覚(色、形)」、「触覚(歯ごたえ)」、「味覚(味)」です。魚たちはこの「五感」を駆使して餌を探したりして生活しており、釣られまいとしているわけです。
釣られまいとする行動、つまり「五感」を駆使した警戒心を解くことが「大きな魚をたくさん釣る」につながると思っていいでしょう。また、この「五感」で何をどのように感じているかがわかれば、魚の気持ち(何が嫌いで、何が好きかなど)に一歩近づいたことになると思います。
”うるさい、うるさくない”音とは
”イ~シ焼き~イモ”こんな声が秋の夜長に聞こえてくると我慢できない人も多いかと思います。この「音」を聞くことにより、遠くからの情報がわかります。特に水中での「音」は空気中の約3倍の速度で伝わり、光の透過性が悪く(濁っていたり、水深がある)でも、遠くの情報がいち早く魚たちに伝わります。ダイビングをやっている人にはよくわかると思いますが、水中では音は良く伝わります。例えば、船のスクリュー音、自分が出したボンベの空気の泡の音、ブダイがサンゴや貝を食べている「ガリガリ」という「音」など、その他さまざまな「音」まで、非常に良く聞こえるのです。魚たちの「聴覚」は人間のものとほとんど同じであるということから、ダイバーの聞く「音」はもちろんのこと、さまざまな「音」を魚たちは聞いているのです。
魚たちは内耳(人間でいう顔の外に出ている耳は外耳、音を聞く器官は頭の中にある)にある耳石や浮き袋、測線といった体中で「音」を水の振動として感じています。よく”うるさくすると魚が釣れない、逃げる”というのは、魚たちが「音」をたよりに遠くの情報を集め聞き分けているからなのです。しかし、”うるさい”だけでは魚は逃げるとは限りません。つまり、「学習」や「慣れ}ということで”うるさい”が”うるさくなくい”に変わるのです。例えばクロダイのカカリ釣りをしているときに船のスクリュー音がしてもしっかりエサを食べてきますし、磯渡をした直後からメジナは釣れます。魚たちが”うるさい”、つまり警戒する「音」とは聞き慣れない「音」なのかもしれません。
シツチョーッ
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