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2006年09月21日

魚の気持ち-触覚編

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 魚たちが遠くのエサを知る方法はエサの着水音や他の魚が食べる音など、まず「音」でエサの存在を知ります。次いで「匂い」でエサの好き嫌いを判断し、眼で見て大きさや形、色を判別します。つまり「聴覚(音)」「嗅覚(匂い)」「視覚(色、形)」の感覚でエサであると判断されて、はじめて魚たちはエサを口にします。
 エサが口にはいるということはハリが付いていれば釣れる可能性があるということです。「聴覚(音)」「嗅覚(匂い)」「視覚(色、形)」の感覚をうまくクリアしたエサがルアーです。ルアーは「音」や「色」、ものによっては「匂い」でエサであると勘違いさせて釣るものです。ですから硬いスプーンハードプラグといったルアーで魚が釣れるのです。
 今回は「触覚(歯ごたえ)」を中心に魚たちの気持ちを考えていきたいと思います。

手触りならぬ歯触り?
 私たちは珍しい食べ物を見たとき、どういう行動に移るでしょうか?珍しい食べ物だけではなく、様々な興味を引くものを観察するときに私たちは口に入れる前に手で感触を確認します。もちろん、魚たちは手がありません。ですからまず。「聴覚(音)」「嗅覚(匂い)」「視覚(色、形)」といった感覚を駆使して何であるかを判断します。これら、「聴覚(音)」「嗅覚(匂い)」「視覚(色、形)」は直接体に触れることなく相手を知ることができるので、危険であればすぐに逃げることができます。「聴覚(音)」「嗅覚(匂い)」「視覚(色、形)」の感覚が安全で、エサであると判断すると手のない魚たちは口を使って観察します。
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その時に「触覚(歯ごたえ)」「味覚(味)」の感覚が役に立ちます。「触覚(歯ごたえ)」でエサと判断する手がかりは、口の形、歯の形にあります。例えばクロダイの歯は犬歯のような鋭い前歯と丸い臼上の歯が並んでいます。この歯の形はクロダイの食性に非常に密接にかかわっています。クロダイの好物はカニやエビといった甲殻類と貝類です。甲殻類や貝類は硬い殻を持っていますから、食感は”ガリッ”とした後に”グジュ”と中身が出てくるような感じです。この「触覚(歯ごたえ)」と「味覚(味)」が相まってクロダイはエサであると認識して飲み込みます。ですから少しの「味」が付いていれば押し麦や乾燥したトウモロコシといった”ガリッ”とするものだけでも違和感なく飲み込むのです。
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左がメジナの歯、右がクロダイの歯。シツチョーコレクションより。

しかし、魚たちの状況によってはこの”ガリッ”とした「触感(歯ごたえ)」をいやがる場合もありますから、「触覚(歯ごたえ)」も他の感覚同様に判断基準はその状況により変化するようです。また、メジナは硬いエサは食べないように「触覚(歯ごたえ)」は餌を食べる感覚の重要な一つであることは間違いありません。釣りでの応用例としては対象魚の口の形や歯の形から魚たちの「触覚(歯ごたえ)」を推測してエサ選びができるということです。

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