幻の魚”石鯛”、釣りエサ開発No.3「ギンワサ」

イシダイ、エサ開発プロジェクト秘話(釣春秋、石鯛倶楽部、掲載)
「マルキューの新製品”ギンワサ”に迫る!」
1.開発の経緯![]()
不朽の名作「イシダイ用ウニだんご」、そして2002年春に満を持して発売したイシダイ用配合餌「デカバン」。現在に至っても好調な売れ行きを示している2製品ですが、「デカバン」開発での不十分さも感じていました。それは”宙づり”。イシダイを中層付近にまで浮かせて釣る”南方宙づり”には比重のある「デカバン」には不向きであることでした。そこで、2002年の「デカバン」発売に平行してある計画が進んでいました。それは”宙づり対応の配合餌開発”です。その集大成が2004年11月28日に発売された「ギンワサ」です。
「ギンワサ」開発に当たっては①宙づり対応②イシダイに対してインパクトある白色 が基本線となって行われました。特に「イシダイ用ウニだんご」「デカバン」との差別化、使い方の違いをどこまでアピールできるかに主眼がおかれ、イシダイ釣り師が必要としている配合エサを開発することはいうまでもありません。この基本線にあわせて試作を行い、試釣等により製品化をめざしました。
2.商品特徴(メリット)と「デカバン」との違い![]()
「ギンワサ」と「イシダイ用ウニだんご」「デカバン」との大きな違いは比重にあります。「ギンワサ」は”南方宙づり”対応のために比重を軽くして、棒状の形ではなく”ゴソッと”入っている状態にしました。適度な粘りを持たせてある「ギンワサ」は簡単に手で丸めることができます。そして、この”ゴソッと”している「ギンワサ」を手で丸めて投入すれば通常の”海底”のポイントに、崩して撒けば”壁の宙づり”のポイントに対応する優れものです。
また、色にも大きな違いがあります。白っぽい「ギンワサ」は好奇心旺盛なイシダイにとってアピール力があり、イシダイ釣り師にとっても潮の流れが読めるというメリットがあります。
エサの成分にも大きな違いがあります。「イシダイ用ウニだんご」は”ウニ”、「デカバン」は”赤貝”、そして「ギンワサ」は”牡蠣”が主成分となっています。”牡蠣”はイシダイの好むアミノ酸を多く含み、集魚性及び摂餌性に効果があります。「ギンワサ」にはその他”ウニ””カニ””エビ”といった成分が配合されており、集魚効果を非常に高めた配合エサとなっております。![]()
3.使用法![]()
「ギンワサ」の使い方は至って簡単、箱を開けて中身をポイントに投入するだけ。しかし、これでは釣果に結びつけることは十分につながりません。「ギンワサ」の特徴は比重が軽く、集魚力があることです。その特徴を理解して使用すると「ギンワサ」効果が十分に発揮できます。
まず、釣り場についたらポイントをつくります。ポイントがわかっている場所でしたら「ギンワサ」を丸めてポイントに直接投入します。初めての場所であったりポイントがわからない場所であれば広範囲に丸めて投入します。この撒きエサ効果で回遊しくるイシダイを引き留めるだけではなく、エサが常にその場にあるというアピールとしても、イシダイの食い気をたたせるためにも重要なのです。また、「ギンワサ」が海底に沈んでいく様子を観察すると潮の流れがわかりますので、イシダイ釣りの基本”潮の当たっている壁をねらえ”が実践しやすくなります。
数時間、竿をだしていてエサ盗りに悩まされるときが多くあります。このようなときにも「ギンワサ」は大きな効果を発揮できます。クロ(メジナ)釣りでは撒きエサは本命を寄せるだけではなく、本命とエサ取りを分離する効果も発揮します。「ギンワサ」も同様の効果をねらえる優れものの配合エサなのです。
エサ盗りが多いと感じたら、「ギンワサ」を手でほぐして撒きます。そうすることによって意地汚いエサ盗りたちは海底から浮いてきて本命との分離が可能なのです。もちろん「デカバン」のようにエサ盗り対策として喰わせエサを「ギンワサ」で包み込むやり方もできます。
また、ポイントが遠いとき、魚の活性が低いときにはオモリを「ギンワサ」で包み込みポイントに直接撒き餌効果を発揮させます。
4.実釣記![]()
2004年11月30日(土)、「ギンワサ」の発売を待って、高園氏とマルキュー九州営業所松本所長、マーケティング部小泉、研究開発沢田の4名で試釣におもむきました。場所は宮野浦、先週末の台風の影響もなくなり良い釣り日和となったのですが、低水温の潮が入ってきたりと苦戦を強いられることとなりました。
まず、渡磯してすぐに「ギンワサ」を1箱分団子状にして広範囲に撒き、イシダイの活性をあげます。そして第1投、クワセには「ギンワサ」と同じに日に発売となった「くわせ赤貝」をたっぷりつけて足下の壁に。しかし、朝のうちはエサ盗りが多くお話になりませんでした。
「くわせ赤貝」は食い込みの良い赤貝をハード加工してエサ持ちを良くしてありますが、さすがにこのエサ盗りの猛攻にはかないません。春先のエサ盗りのきつくないときには絶大なる効果を発揮するのですが、夏場や初秋のエサ盗りの猛攻には厳しかったです。もう少しまってエサ盗りの落ち着く時期になれば「くわせ赤貝」で好釣果が期待できるでしょう。このエサ盗りの嵐も底潮が冷たく流れが入ってくるとエサ盗りもぱったりとやんでしまう状況で海の中は不安定な様子です。お昼まで頑張っててはみたモノのあきらめて次の磯へ磯替えすることにしました。
磯替えして、「ギンワサ」を投入、この磯はちょうど1年前に沢田がイシガキダイを釣った磯でもあり、胸が高まります。しかし、こちらの状況も大差なく、潮が入ってくるとエサ盗りもいなくなる状況でした。そこで「ギンワサ」を定期的に撒いて、エサが常にその場にあるというアピールでイシダイの食い気をたたせる作戦にしました。そうしたところ、ちょっとした潮が代わりのときに高園氏が2kgの本イシをゲット。さすがに潮の流れを良く読んで、皆が食事タイムをとっているときの釣果でした。その後、沢田の竿にも当たりがあり、絞め込む様子がありましたが…そこはハヤアワセでせっかくの一発を逃してしまいました。
結局のところ4人で1匹の釣果でしたが、高園氏いわく「底潮の冷たい状況的に良い環境ではなかったが、「ギンワサ」の効果で食ってきてくれた。手放せない1品だね。それにしても沢田は気ばかりが焦ってダメだね」とのこと。「「ギンワサ」開発者としては自分が釣れるよりも使ってもらって釣果が出る方が幸せなんです。」といいわけをしながら無事に納竿となりました。
イシダイ釣りの釣果を確実にあげる「ギンワサ」。これからのイシダイ釣りのお供にどうぞお使い下さい。
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