実践掛かり教室04

クロダイに仕掛けは見えているのか?
さて、釣り場に行く前には道具や仕掛けの用意をしなければならないが、ミス研さん用意は出来ているかな?
Q今リールに糸を巻こうと思っているんですけど、室長は太い糸だとクロダイは見破っちゃうって思ってますかッ?
A実はね、 釣り人が抱いている疑問の一つに仕掛けの太さと釣果の関係があるのだよ。
魚が掛かってさえくれれば太い仕掛けの方がバラシの心配は少ないし仕掛けのトラブルも減少する。しかし、仕掛けが太ければラインメンディングも頻繁に行わなければならないし(フカセ釣りの場合)軽い仕掛けを遠くに飛ばすのも難しくなる。そして何よりも太い仕掛けはクロダイに見破られてしまいハリに付いている餌を食べに来てくれなくなるのではないか・・・?
太い糸だと何故アタリが少なくなるのか?逆に細い糸ならクロダイは見破ることが出来ないのだろうか?まずは仕掛けの太さについて考えてみよう。
ラインの太さによる物理的診断
ではまずラインの太さによって仕掛けはどのような影響をうけているのであろうか。
糸が水流を受ける度合い
一定の水流を付けた水槽内に太さの違う糸の仕掛けを入れ、1mを何秒で流れるか(人工的に約8㎝/秒の流れを作って)仕掛けの移動時間を計測した。
当然のことながら、この結果からは仕掛けにテンションを与えなければ糸の太さに関係なく水流に乗っていくことが解る。ウキの大きさやオモリの重さは殆ど関係なく、流れに乗っているため仕掛けはほぼ垂直になっている。船からの釣り(流し釣り)で潮流と風向風速が一致したときのイメージではないだろうか。

では、仕掛けの一部にテンションをかけた場合はどうなるだろうか。水槽を用い水の流れ(人工的に約8㎝/秒の流れを作った)により各々の号数の道糸がどのような影響を受けるのか測定した。
仕掛けの一部を固定した場合0.6号のラインでは10°の傾きであるのに対して5号のラインでは20°と大きく影響されていることが伺える。クロダイ釣りの場合船からの釣り(流し釣りなど)とは異なり掛かり釣りでもフカセ釣りでも釣り座は固定されているため仕掛けには常にテンションがかかっている。更に風などで仕掛けの一部が潮流と別の方向に引かれた場合ラインの太さは仕掛けの角度に大きな影響を与えていることを示している。そうした影響を少なくするためにはハリスだけではなく道糸の太さによる影響が大きい。
つまり、クロダイが見破るか否かという以前に太い仕掛けは潮流や風の影響を受けやすいため、太ければ太いほど思い通りに仕掛けが入っていかないということをまず認識することが重要なのだ。
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