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2007年04月02日

実践クロダイかかり教室09

クロダイが悪食であるというお話しであるが、クロダイも人間が最初は母乳やミルクを飲んで成長していくのと同様、孵化して間もない仔魚と成魚では食べるものが異なる。体長5~6㎜以下の仔魚はギョウ脚類といわれるプランクトンのようなものを食べているが、成長するにつれアミ類やエビ類の幼生と柔らかい藻類。90㎜以上になると食性は幅広くなり小型の二枚貝、エビ類、カニ類、多毛類(ゴカイやイソメの仲間)などを食べ、成魚になるとエビ類カニ類のほかヨコエビ、ワレカラ類といった甲殻類、カラスガイを主体とした二枚貝、フジツボ類、アナジャコ、多毛類、などの海産動物のほか多種に及ぶ海藻も食べるようになる。

クロダイ釣りが各地で盛んに行われ人気が高い理由に釣り場が身近な場所にあることが大きいと言えるのだが、人間にとって身近な場所というのは海岸に面していても都市近郊も含まれるということになる。

我々の生活の場として利便性が良い河口や湾奥といった場所は他の海岸部よりも河川水の流入が多い傾向があるため、塩分濃度の変動も起こりやすく、また沖の海流からも遠ざかっていて、水深も比較的浅い場所が多いため気象の影響を受けやすく水温の変化が大きい。言ってみれば変温動物である魚にとっては住みにくい条件ということになる。

ところがクロダイは鯛科魚類の中でも最も強い低塩分に対しての抵抗性を持っている。ちなみに孵化後10日までの仔魚では真水:海水が3:1。孵化後20日までの仔魚では真水:海水が7:1~12:1。30日を超えたチヌでは30倍に希釈された海水(ほとんど淡水)でも耐えることが可能である。

更に水温に対する適応範囲も広く、夏期においては31~32℃という高水温に耐え、冬季では4~5℃でも生存可能。摂餌の限界水温は約6℃である。

ただこれだけ条件がめまぐるしく変化するという悪条件を備えた場所ではあるが、メリットも多い。例えば天敵となる大型魚食魚といえはスズキを除いてあまり見あたらず、物陰に潜むことを得意とするクロダイにとっては他の小型魚ほどの驚異とはならないのである。

また淡水と海水が混ざり合う汽水域と言われる場所には餌になる動植物が豊富にある。悪食であることはこうした環境に適応しているということであろう。

以下のグラフはそれぞれ釣り上げたクロダイの胃内容物についての出現頻度を示したものだ。

ここで重要なことは釣り初めてすぐに釣り上げたクロダイと、暫くしてから釣り上げたクロダイでは当然コマセを食べている量に違いがあり、言うまでもなく前者の場合はより自然の状態に近い胃の内容物であり、後者は釣り人の影響を大きく受けている。

コマセが投入されていない場合のクロダイの胃は殆ど空腹状態に近く、グラフにもある通り、季節を問わず手当たり次第に摂食していると考えられる。

チヌ内容物01.bmp

チヌ内容物02.bmp

一方コマセを投入してから釣り上げたクロダイの胃内容物は明らかに配合餌に含まれている成分が多く見いだされている。殆どのクロダイはコマセが効いてから釣り上げられることが多いので、コマセが如何に重要であるか言うまでもない。コマセの効果をより発揮させるためには投入したコマセが沈降途中で分散しすぎてしまうと良くない。

その理由は、コマセの中に入っている粒子が海底から離れた浅い場所で拡散してしまうことによりコマセを刺し餌の周囲に集中させにくくなるためで、結果としてチヌの摂餌範囲も広がり、仕掛けの近くに集めにくくなってしまうからである。一方餌取りが多い場合は、コマセを分散させて投入する必要もある。

配合エサにはそれらの状況に応じてクロダイを効果的に寄せたり摂餌行動を促進させる機能が備わっている。詳細は後の機会に述べさせて頂く。

2007年03月14日

実践クロダイ掛かり教室08

大型の魚のことを「年無し」と言うのを知っている方も多いと思われるが、チヌの「年無し」は孵化してから何年くらい生きているのだろうか。

先日たまたま見ていたテレビドラマに「白虎隊」という番組があり、その最終部分に当時(約150年前)の青年男子の平均身長は150センチ程度で、現代人より身長が低いのは成長段階での食事によるものだ・・・という説明があった。

魚の養殖でも飼料の栄養分により成長の早さが異なるのは常識的なことで、変温動物である魚の場合生息域の水温によっても成長の早さは影響される。

では釣り上げたチヌの成長と体長の関係はどうなっているのだろうか。グラフはマルキュー研究室スタッフとチヌのインストラクターの方々が、西は五島福江島の玉之浦湾から東は千葉県勝山港で釣り上げたチヌの鱗から年輪測定によって得られた年齢である。
無題002.bmp

これによれば大体50㎝に成長するには10年ほどの歳月がかかっていることが読みとれるが、不思議なことに西日本と東日本といった地域の違いによる、成長速度の大きな差異は見られなかった

ここで私自身疑問なのは、九州では50㎝は珍しくはなく60㎝級の大型チヌがちょくちょく釣られているのに対して、関東では60㎝級は極めて希で50㎝級でさえ滅多にお目にかかれないのは、関東のチヌ(クロダイと呼んでいる)の方が九州のチヌよりも成長が遅いためではないかと思っていたが、データの範囲では西と東の差が顕著ではないという点である。

話は逸れてしまうが、私がよく行く清水港で大型のチヌを釣ろうとした場合、かかり釣りの船宿さんが3軒あり、仮に一軒の年間来客数が2000人とすれば、船からの釣り人だけで年間約6000人、岸からの釣り人がそれよりも少ない4000人とするなら、実に年間約1万人ものチヌ釣りファンが訪れることになる。ということは上のグラフにあるような50センチ級のチヌであれば10年間で約10万人もの仕掛けを徊潜った強者ということになる。大型チヌに巡り会うのが如何に希な出来事か想像がつくであろう。

そういうことから推測するなら超大型のチヌが数多く釣れる九州はチヌの数に対する釣り人の数が関東よりも少ないため、長い年月生き残れる確率も高いということであろうか。いずれにせよ60㎝を超える個体数のデータが少ないためここでは結論付けることは難しい。今後チャンスがあればその辺について詳しく調査してみたいものである。

2007年03月06日

実践クロダイ掛かり教室07

夜行性と言われるクロダイは暗闇で実際に障害物を避けているのか?
クロダイ並びにメジナを飼育している研究室の水槽に図-4のような装置を設置して、室内の照明を完全に無くし暗室として彼らが実際暗闇の中でも障害物を避けて餌を食べることが可能か一晩放置するという実験を試みた。

装置はシンプルな物で、水槽の上部と下部に糸を張り巡らせ、糸の端にセンサーと電極板を着装し、それをレコーダーに接続。クロダイやメジナが少しでも糸に触れるとセンサーが震えて電極板が通電し、レコーダーに記録されるという仕組み。水槽の両端に餌を置いて、彼らが餌を食べるために移動したとき糸を避けているか避けていないかを確かめるものだ。

senser001.bmp

結果はクロダイもメジナも糸に触れてはいないことが判明したが、メジナの水槽では餌が無くなっていないのに対してクロダイの水槽では水槽の両端に置いた餌が全て食べられていたのだ。

因みに通常の照明下ではクロダイもメジナも糸を避けていた。

暗闇のメジナの水槽では餌がそのままだったのでメジナは暗闇の中では索餌行動をとらなかったということになる。従って実際の暗闇の中でグレが糸を感知出来るか否かは解らなかったが、クロダイは明らかに糸を避けて水槽の両端の餌を食べることが出来たと言うことは間違いなく眼だけでなく側線も機能しているということになる。

そうしたことから仕掛けが細くてもチヌは仕掛けの存在を認知しているということになると考えられる。

実践クロダイかかり教室04
実践クロダイかかり教室05
実践クロダイかかり教室06

以上のことを簡単にまとめてみると次のようになるのではないだろうか。
まず太い仕掛けの場合、実験で示したようなラインが太いことにより風やラインによる余計な抵抗がかかり、思い通りに仕掛けが筋に入っていない糸に角度が付いてしまうとアタリも伝わりにくい・・・というようなクロダイの警戒心とは別の物理的な要因。

また材質が硬くクセが取れにくいハリスを使用した場合、視覚に大きく映ることが思った以上にチヌに警戒心を与えているのではないか、という心理的な要因の2つが、太い糸ではアタリが来ない理由であり、クロダイだけではなくメジナや他の魚にもかなり共通しているということであろう。

寒い季節であれば、一層季節風の影響も受ける上にラインも硬くなり余計に糸癖は取れにくいから、活性の下がったクロダイにはより逆効果となって現れてしまいそうだ。

2007年02月28日

実践クロダイ掛かり教室06

クロダイは暗闇でもラインが分かるか?


クロダイに限らず魚類には側線という感覚器官がついている。

側線は皮膚感覚器官に属しているが、化学感覚器官触覚器官に大別され、側線は触覚を感知する触覚器官になる。

触覚は体に触れる障害物産卵のための感知を行う他、振動を感知すると言われていて、内耳という耳の役割をする器官が音を識別するのに対して、側線は350ヘルツ以下の振動すなわち低周波を感知する器官だ。 


図-3は障害物に対する側腺からの距離を示している。右前方にある障害物に対し、
①は最も距離が近いため、右前方の側腺は障害物から発する振動を強く感知。次いで②そして③という順に振動は弱くなる。

側線を持つことにより夜間や濁った水中では接近してくる外敵の位置を把握し回避することが可能なのである。


soku001.bmp

2007年01月18日

実践クロダイ掛かり教室05

クロダイを用いた実験。
では実際のクロダイの行動はラインの角度や太さにどう影響されているのだろうか。
ということでラインの形状とチヌの行動についてこんな実験をしてみた。

ナイロンラインの先に釣りバリを結びオキアミを付けて、

①ラインを真っ直ぐに伸ばして水底に這わせた場合。
②ラインにやや癖をつけて水底を這わせた場合。
③ラインを螺旋状にして水底に置いた場合。

のそれぞれについてクロダイの行動を観察した。結果は図-1の通りで、螺旋状のラインでは数十分以内にチヌが近づくことは決してなかった。これはラインの太さを変えても同様の結果だった。

chinuandline.jpg

これは憶測であるが、糸が曲がっていることがチヌの視覚に入りやすい為違和感を与えているのではないだろうか

2007年01月09日

実践掛かり教室04


クロダイに仕掛けは見えているのか?
さて、釣り場に行く前には道具や仕掛けの用意をしなければならないが、ミス研さん用意は出来ているかな? 

02[3].gif今リールに糸を巻こうと思っているんですけど、室長は太い糸だとクロダイは見破っちゃうって思ってますかッ?

実はね、 釣り人が抱いている疑問の一つに仕掛けの太さと釣果の関係があるのだよ。
魚が掛かってさえくれれば太い仕掛けの方がバラシの心配は少ないし仕掛けのトラブルも減少する。しかし、仕掛けが太ければラインメンディングも頻繁に行わなければならないし(フカセ釣りの場合)軽い仕掛けを遠くに飛ばすのも難しくなる。そして何よりも太い仕掛けはクロダイに見破られてしまいハリに付いている餌を食べに来てくれなくなるのではないか・・・?
太い糸だと何故アタリが少なくなるのか?逆に細い糸ならクロダイは見破ることが出来ないのだろうか?まずは仕掛けの太さについて考えてみよう。


ラインの太さによる物理的診断
ではまずラインの太さによって仕掛けはどのような影響をうけているのであろうか。

糸が水流を受ける度合い
一定の水流を付けた水槽内に太さの違う糸の仕掛けを入れ、1mを何秒で流れるか(人工的に約8㎝/秒の流れを作って)仕掛けの移動時間を計測した。仕掛け図01.jpg

当然のことながら、この結果からは仕掛けにテンションを与えなければ糸の太さに関係なく水流に乗っていくことが解る。ウキの大きさやオモリの重さは殆ど関係なく、流れに乗っているため仕掛けはほぼ垂直になっている。船からの釣り(流し釣り)で潮流と風向風速が一致したときのイメージではないだろうか。

グラフ2.jpg
では、仕掛けの一部にテンションをかけた場合はどうなるだろうか。水槽を用い水の流れ(人工的に約8㎝/秒の流れを作った)により各々の号数の道糸がどのような影響を受けるのか測定した。

仕掛けの一部を固定した場合0.6号のラインでは10°の傾きであるのに対して5号のラインでは20°と大きく影響されていることが伺える。クロダイ釣りの場合船からの釣り(流し釣りなど)とは異なり掛かり釣りでもフカセ釣りでも釣り座は固定されているため仕掛けには常にテンションがかかっている。更に風などで仕掛けの一部が潮流と別の方向に引かれた場合ラインの太さは仕掛けの角度に大きな影響を与えていることを示している。そうした影響を少なくするためにはハリスだけではなく道糸の太さによる影響が大きい。

つまり、クロダイが見破るか否かという以前に太い仕掛けは潮流や風の影響を受けやすいため、太ければ太いほど思い通りに仕掛けが入っていかないということをまず認識することが重要なのだ。

2006年12月22日

実践クロダイ掛かり教室03

02[3].gifところで室長・・・!クロダイって匂いに敏感なんでしょ?

08.gifクロダイは視覚が劣っている反面嗅覚は極めて鋭敏で、彼らが河口付近から沿岸域といった陸からの流入水や波浪といった濁りを発生させる要因が最も多い場所で確実に餌を探し当てることが可能なのはその優れた嗅覚があるからだ。
004.jpg

特にアミノ酸に対する反応は極めて鋭敏で、10-7Mという希薄な濃度の水溶液でも反応を示す。因みにグルタミン酸の1Mというのは1リットルの水に約147グラムが溶け込んでいる状態を指しているので10-7Mというのは10000000リットル。すなわち長さ100メートル幅10メートル深さ10メートルのプールにコップ1杯分約147グラムのグルタミン酸を溶かし込んだ濃度。

マルキューの研究室において古くから高速液体クロマトグラフ(アミノ酸などを分析する装置)を用いて海洋生物や餌の成分を研究しているのもこれらの有効成分を製品に応用するためなのである。

クロダイの視覚・チヌは仕掛けを見破っているのか・・・クロダイの視覚は他の魚類と比較した場合決して発達しているとは言いがたいのであるが、仮に発達していたとしても濁った水域に生息し夜間活発に活動する際あまり遠くのものが見えているとは考えにくい。人が見えるスペクトルが約400ナノメーターから750ナノメーターであるのに対しクロダイは480前後と550から570ナノメーター付近に集中していることから青色と緑色については良く識別できるもののそれ以外の色彩についてはあまり識別できないと推測される。従って釣り人が好む赤色のエビやダンゴについて、チヌはその色を識別していないのである。最近バグアンツというワームで内湾の橋脚際を狙って大型のチヌが数多く釣れているが、実績のカラーは紫~グリーン系に偏っているのも興味深い

魚眼レンズという言葉が魚の視野を指していることはご存知のとおりであるが、魚が水中にある物体の見え方は、すぐ近くにあるものは認識できても視野は広いものの遠ざかると急速に小さく見えるため、釣り人の仕掛けを認識するのはごく近くに接近してからということになりそうだ。つづく

2006年12月14日

実践クロダイ掛かり釣り教室02

ミス研清水001.jpg
02.gif
室長に質問・・・クロダイってどういうものが好物なの?

クロダイの食性はねッ・・・顎の構造を見てごらん。魚類には手がないので顎や鰭を使って餌を捕食したり産卵のための巣を作ったり色々な作業を行っているのだよ。とりわけ顎や歯は生命を維持していく上で不可欠な摂餌行動には不可欠な器官であるため、その構造から彼らの食性を伺うことが出来る。写真参照
チヌ口蓋骨ブログ.jpg
クロダイの口蓋骨とマダイの口蓋骨は一見似ているが、門状臼歯と呼ばれる突き出した前歯の数はチヌの方が上下合わせて4本多く、岩肌に張り付いた貝類や海底の動物を捕食するのにより適している。

鰓の内側には鰓耙(さいは)という器官があることをご存知だろうか。写真参照
チヌサイハ03ブログワウ.jpg

鰓耙というのは鰓蓋の内側にある器官で、頭を左にして見た場合「く」の字を反対にしたような鰓弓という器官の前方にある突起物を指している。

補足ではあるが鰓弓の後方に付いている赤色のヒダヒダは鰓弁といって水中の酸素を血液中に取り込む、人間で言うと肺の役割をする器官だ。

さて話を鰓耙に戻すと、口蓋骨の構造と同じくらい食性に関係しているから釣り師にとっては?大変重要な器官である。 その理由として鰓耙は口の中に入れた食べ物を濾す役割をしているため鰓耙の数により濾し取ることが出来る餌の大きさが決まっているからだ。

一般的には鰓耙の数が多い魚種はその分細かい餌を消化管内に取り込むことが出来るため、食べる餌のサイズは小さくなる。反対に鰓耙の数が少ない魚種では食べる餌のサイズは大きい。

図に示したとおりクロダイの鰓耙はメジナとマダイの間となっていて、小型の甲殻類から環形動物などを取り込むのに適した形状となっている。


図2参照

無題.JPG


だがクロダイの食性はこれだけだとまだ説明が足りないのさ・・・。というのもクロダイは他の魚種にはあまり見られないアミラーゼという消化酵素を持っていて、植物性の餌を消化吸収する能力を持っているのだ。クロダイ釣りに用いる餌の種類が多いのはそうした食性が反映されているためなのである。

クロダイが悪食だと言われる理由はこのような幅広い食性のためなのだ。続く

2006年12月08日

実践クロダイ掛かり釣り教室01

あっという間にブログを立ち上げ半年が過ぎてしまった・・・。とりあえずシツチョーという立場でもあり研究室のプログなのでそろそろ、それらしいナカミを・・・いや室長らしいところ見せて・・・ということで今回より、「クロダイの掛かり釣り教室」なるものを連載させていただきマス・・・
生徒は「ミス研究室」一昨年から始めて、もう中級者レベル。最近はスルデェー質問が飛んでくるようになってきて、釣り場でも気を抜いていると釣果でもマケソーになるほどだ。しかし、短期間で上達した理由もちゃんとあるのだョ・・。それはスルデェー質問+本人の努力に他ならない。であるならその辺のところ少しでもご参考にしていただければ・・・。
では早速・・
02.gif 「クロダイってどういうお魚?」
Aクロダイの生態・・・

クロダイの食欲・・・魚類には胃袋の無いいわゆる無胃魚と呼ばれるものと我々人間と同じように胃袋を持つ有胃魚と呼ばれるものがある。

チヌ画像01.jpg


両者の違いは摂餌行動に顕著に現れ実に興味深い。簡単に言うと、ヘラブナのような無胃魚は急に食い気が出たり、逆に食い気が無くなるというような現象は、有胃魚と比較すると緩やかである。

もっと分かりやすく言うと、胃袋のある魚は満腹(飽食状態)になったらそれ以上餌を食べないし、空腹のときは我先にと餌を奪い合って食べようとするといった違いが、胃袋を持たない魚よりも極端な差となって現れる傾向が強いということだ。

ところが、実際のクロダイ釣りで釣り上げたチヌを研究室に持ち帰り、胃の内容物を調べてみると、胃の中に何も入っていない場合と撒き餌で一杯になっているかのどちらかである場合が多い。胃の中が空っぽのクロダイは空腹であったため目の前にある刺し餌を口にしたところ運悪く釣られてしまったとでもいったところであろうか。もう一方の満腹に近い状態のクロダイは撒き餌を食べ続けているうちに警戒心が薄れついにハリの付いた餌を口にしてしまったといった感じであるが、両者の中間であろう胃の中に半分くらい食べたものが入った状態のクロダイを釣った記憶はほとんど無く不思議に思っている。

何れにせよ餌の食べ方が空腹時と飽食時では大きな違いのあるクロダイを釣るためには摂餌行動を起こしている時、いわゆる時合を見逃さないことが重要であると言えよう。  次回に続く

研究開発部員紹介

  • シツチョーッ
    年齢が一番高いというだけで責任者をやっている。釣りのジャンルが一番広いのも単に年の功?
      
  • アベちゃん
    社内規定でチャン呼びは御法度。だがブログの上では許してもらおう。船と磯のエキスパート 。
      
  • ラーメンマン
    色々な呼び名があるが、メジャーな呼び方の方が良いだろう。いつも辛そうにしている変わったキャラクター。
      
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    彼はJFTグレの選手。得意なのはクロダイのダンゴ釣り。帽子と作業服は365日変わらない。
      
  • ノリオ
    おじさんのように見えていて本当にオジサン。研究室では学術部門の担当。
      
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    おとなしい性格。いつも職場内を漂っているだけで人畜無害。まるでキノコの胞子みたいだ。
      
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    研究室ではダントツのトーナメンターしかし釣りのウデと性格が反比例しているためこう呼ばれている。
      
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    釣りが決して下手なわけではない。ただ・・・釣りをする以前にシケを呼び寄せるだけなのだ・・・。
      
  • ミス研究室
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