●釣り方のコツ
 まずは、底釣りの軸となるタナ取りをしっかり行なうこと。ポイントの前後左右を含め、5カ所をしっかり把握しよう。これは水流や風による流れでエサがずれた際、底がどうなっているかを確認していれば、なじみ幅の変化にも落ち着いて対応できるからだ。また、きっちりと底を測っておくことは、釣り込んでいく上で、タナボケなどを修正していく際にも目安となる。
 次に肝心なのがウキの浮力だ。端的にいえば大きさや形状でなく、オモリの量と考える。この時期は、大きすぎてアタリが出ないということはない。底近くまでエサを引っぱっていくことを第一条件としたい。
 そして、セッティングの考え方だが、オモリがエサを底近くまで引っぱり、その位置からエサが底へ落ちていく。この間の約50cm前後で、魚にエサを追わせて食わせるというイメージ。つまり、魚の追い方がハリスの長さに関係してくる。サワリからトップのなじみ幅までのウキの動きを、ハリスの長さでいかにゆっくりなじませるかを考えるのだ。だが、ゆっくり過ぎれば、エサが持たなくなる。ここでエサを硬くしてしまうとアタリが少なくなり、空振りも多くなる。軟らかいエサをいかに持たせるかが重要で、こういうときは、ハリをワンランク大きくすることで、エサを持たせられることを覚えておこう。
 魚の活性に合わせてハリスの長さやハリの大きさを変えていかないと、エサが、エサがと不安になってしまう。下記のエサは、寄せも食わせることも安心できるブレンド。だからこそ、セッティングを合わせていくことが、釣れるコツとなる。
●寄せも食わせも抜群の信頼ブレンド
1.ダンゴの底釣り夏100cc+ペレ底100cc+水100cc
2.粒戦100cc+水50cc
■打ちはじめは、1に2の半分を合体させる
底釣りエサの特徴
ダンゴの底釣り夏
 底までしっかりエサを持たせ、舞い上がりにくく、底に剥がれ落ちるようにゆっくりとバラける。集魚力も充分で、これをブレンドすることで、底までしっかりとエサが持つ安心感がある。なじんだウキが、ジワジワと戻る底釣りらしい動きは、このエサがゆっくりバラけるからだ。
ペレ底
 食べ慣れたエサほど、魚を多く集めるので、養魚場でも、魚を育てるために使われるペレットが、集魚には必要となる。底のエサを“拾わせる”イメージで、ペレットに誘われたヘラは、下に向きやすい。匂いが、長続きするので、へら鮒を足止めできる効果もある。
粒戦
 魚の大好きなペレットを、さらに小粒にして、食いやすくし、たくさん寄せて、たくさん釣るには最適なエサ。また、時間経過とともに、ネバったり、硬くなったりして、バラケ性が落ちたエサを手助けする役目もある。さらに、容易には溶けず、特性も変わらないので、このエサを追い足していけば、狙い通りの釣りを維持できる。必ず粒は底へ落ちるので、底や底近くにへら鮒は集まる。
釣れないときは、こうしよう!
アタリが
なくなったとき

 まず、ウキが動かなくなったときに、魚がいなくなったと考える人が多いが、実際にはウワズってきたサインであることが多い。いきなり魚がいなくなるわけでなく、徐々に魚が浮いてくるのである。
 ウワズリには魚全体が浮いてしまう場合と、頭だけを上に向けてしまう2つのパターンがある。対応としては、まず、もう一度タナを測り直すこと。次に使っているエサが、粘ってきてたり、硬くなっていないかを確認する。そして、最後にエサを底に置いてくるイメージで、「粒戦」を追い足していく。
 おかしいと感じたら、エサなのか、セッティングなのか、タナなのかをひとつひとつを確認していくことだ。自分から動いていかなければ、答えは見つからないだろう。
 エサに関して付け加えるならば、ベースエサと「粒戦」を追い足したものを用意し、魚を寄せる、底へ安定させるエサとして後者を使い、動きが出てきたら前者を打つという使い分けが、エサの考え方である。
●手順
1.タナを測り直す 2.エサのタッチの確認 3.「粒戦」を追い足す
アタリがあるのに、
釣れないとき

 よく、アタリはあるけど釣れないというが、本当にアタリといえるような動きだろうか? 底釣りでは、きっちりなじみ幅を出し、そこからウキが上がってきてエサ落ち付近でトメが入り、ツンとか、チクッと入る力強いアタリに的を絞ることが大前提だ。
 そういったアタリが出ていても釣れないときは、エサのタッチを確認しよう。硬い、軟らかいの手直し、エサの乾きなどに注意し、上手くいかないようなら、エサをもう一度作り直すのもひとつの手だ。
 また、寄せを十二分に意識したエサなので、打ち始めから時間が経つにつれ、魚の寄りが多くなってくる。これによりエサがもっていないことも充分考えられる。エサを大きく付けるか、「ダンゴの底釣り夏」を振りかけ、持たせるようにする。
 もうひとつ、エサに粘りが出てしまい、膨らみが悪くなり、魚にピンポンされていることも考えられる。このときは、手水で軟らかくしていくが、タッチでなく「粒戦」の量を増やして開かすことも可能だ。この「粒戦」を足して開かせるパターンは、かなり効果的で、上手く使いこなせればエサの幅が広がるので、ぜひ覚えておきたいテクニックだ。
●基本
セッティング

 竿は水深に合わせ、できる限り竿一杯のタナで釣りやすくする。ウキは底近くまでエサを引っぱれるオモリ量が多いもの。ラインはトラブルが少なく安心して使える号数を選べば、こまかく気を使う必要はない。ハリス段差は、7〜8cmを目安にし、長さは活性に合わせるが、高活性時は上20cm、下27cmで、もっと詰める場合も想定したい。また、追いが悪いときは、最長で50cmをめどとしたい。
●オモリ
 短竿なら「絡み止めタングステンオモリ」1gに板オモリを17mm×12mm。 中尺なら板オモリを17mm×20mm。長竿なら、板オモリを17mm×30mm。



●エサの大きさ
直径8〜12mm

空振りやウワズリ気味なら小さめ、ウキの動きが悪いときは、大きめに付ける。特に「粒戦」が入っているので、開きがよいので注意が必要。
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