低水温による食い渋りが避けられなくなる、これからの時期。
寒さが厳しいときこそ頼もしいのが、段差の底釣りだ。
折しも今シーズン、マルキューは、 段差の底釣り専用のバラケエサとして「段底」を発売した。
名手・石井旭舟も、このエサの開発に携わっている。
そこで「段底」の特長と使い方、さらに 段差の底釣りのポイントなどを、旭舟に訊いた。
段差の底釣りは、厳寒期のへら鮒の習性を利用した釣法。
まず、段差の底釣りの強みとは何なのか。旭舟は、次のように解説する。
「厳寒期のへら鮒は、水温が下がり、食い渋るほど、バラケ本体には興味を示さず、これを遠巻きにして、離れたところに集まるようになります。この習性を利用し、長いハリスで遠巻きのへら鮒を攻略するのが、段差の底釣り。バランスの底ではウキにさわりすら出ないときでも、段差の底なら何らかの反応が得られます」。 このように、厳寒期のへら鮒の習性を利用する段差の底釣りは、時として、他の釣り方を凌駕する、圧倒的な強さを見せつける。旭舟によれば、この釣りが本当にいいのは、12月後半から3月中旬ぐらいまでの時期だという。
段差の底釣りのセッティングの一例。
では、具体的なセッティングを見ていこう。取材時の旭舟の仕掛けは、竿17尺、道糸0.8号、上バリス0.4号(15cm)、下バリス0.35号(45cm)、上バリ5号(バラサ)、下バリ3号(タクマ)、ウキPCムクトッププロトタイプだった。 段差の底釣りでは、ハリスの長さと下バリのズラシがキモになるといわれるが、これについて、旭舟は次のように述べている。
「上バリスは長くてもだいたい20cmぐらいまでですが、下バリスはへら鮒の活性が低ければ伸ばしていき、長いときは1mにすることもあります。下バリのズラシは今日は3cmですが、真冬なら10cmズラシも普通です」
段差の底釣りの注意点。
さらに、段差の底釣りでは、ウキも重要だ。底釣りでは、エサ落ち目盛りを変えるだけで、アタリが出やすくなったり、出にくくなったりする。そのために、使い慣れた底釣り用のウキを、とことん使い込んでいくことが、釣果への近道となる。ちなみに旭舟は
「段差の底釣りにあまり慣れていない方には、パイプトップのウキをおすすめします」と語っている。 そして、釣り始めはていねいに底取りをし、何目盛りなじませたか、覚えておくこと、釣っていると底が掘れたり、糸が伸びたりもするので、数枚釣ったら、タナ取りゴムを付けて底を取り直してみることが、大切だという。 さらに、旭舟は、釣り方のポイントとして、ウキをしっかり入れることを挙げる。取材時は3節〜4節入ってから返る感じがよかったが、厳寒期はウキが沈没するぐらいのイメージで入れる。そして、へら鮒のあおりでバラケを落とさせる感じで釣っていく。基本的には、エサ落ち目盛りが出てからのアタリを取るのが、1日を通して安定して釣れる方法。しかし「これは食っているな」と思うようないいアタリが出たときは、ウキがなじみきる前の、バラケが付いている状態でもアタリを取っていく。冬は魚が思ったほどウワズらないので、積極的に攻めていくことも重要なのだ。 誘いについては、旭舟は、最初に竿を前に出し、それでも魚が反応しなければ、手前に引く、横への誘いを使っている。
段差の底釣りの理想的なバラケエサといえる「段底」。
さて、以上が段差の底釣りの概要だが、核となるのは、やはりバラケエサだ。段差の底釣りのバラケに求められる条件を、旭舟はこう語る。 「まず、重さがあること。そして、沈下途中でのバラケを、なるべく抑えられること。したがって、まとまり感もなくちゃいけない。理想は、タナまでいってバラケるエサ。底まではバラケを抑えて、タナにいったら抜ける。オーバーにいうと、そういう感じです」。 さて、肝心の「段底」である。「段底」は「先に述べた段差の底釣りのバラケに必要な条件をクリアしたエサ」と、旭舟は太鼓判を押す。 「『段底』には、適度なエサのまとまり感があります。まとまり感があるということは、ハリに付けやすいということ。そして、もちろん重さもある。だから、エサ付けが苦手な人でも、なじませることが簡単にでき、思ったところで抜くこともしやすい。つまり、ウキのトップを何節まで入れ、どのぐらいのスピードで返すかが、思い通りになるんです。ハリ付けが難しいエサは、付けるだけで苦労し、とてもそこまではいきません。このようにビギナーの方にも使いやすいエサなので、当然、ベテランの方なら『段底』のよさを十二分に引き出せるはずです」
▲写真左から、少し角ばらせたもの、標準、小さめの順。
「段底」は、単品でも、ブレンドでもOK。
ビギナーにも使いやすい「段底」は、単品で釣れるエサだ。標準的な作り方は、「段底」4カップに水1カップを加えるだけ。使う際は、人差し指〜親指の頭大で、ウキがしっかりなじむようにハリ付けする。 そして、釣っていてエサが持たず、ウキのなじみが出ないときは、一部を小分けにし、押し練りを加えて使い、ウキの返りが悪いときは、一部を小分けにし、手水を加え、軟らかくして使うか、または、少し角張らせて、ハリに付ける。ウワズリが厳しければ、ていねいに丸めて小さめにハリ付けするか、一部を小分けにし、押し練りを加えて使うようにする。 また、「段底」は単品だけでなく、他のエサとブレンドすれば、さらに優れた効果が期待できる。具体的な内容は、以下のとおりだ。
(1)もっとしっとりさせたいとき
「段底」3+「藻べら」1+水1
(2)もっとエサを開かせたいとき
「段底」3+「白べら」1+水1
(3)もっとエサを重くしたいとき
「へらスイミー」1+水1+「段底」3
「この3つで、この冬は十分いけるはず」と、旭舟が自信を持って推奨するパターンである。さらに、それぞれに「粒戦」を加えていけば、アタリを多く出すのに、極めて効果的とも語っている。 旭舟は言う。
「他のエサをブレンドすることで『段底』はエサの特長が大きく変化します。ブレンドしたエサの、いいところを引き出せるんです。この性能がないと、ベースエサとしては失格です」。 「段底」を「自分が頭で思い描いていたとおりのエサになった」と評する旭舟。その満足げな口調からも、このエサの完成度の高さがうかがえた。
くわせエサの使い分けについて。
では最後に、くわせエサについて触れておこう。旭舟は次のような使い分けをアドバイスしてくれた。 まず、基本は「特選わらび彩」や「わらびどん」のウドン系。そして、さわりが少なく、もっとウキを動かしたときには「力玉」や「感嘆」へと変更する。新べら狙いには「本グル」などのグルテン系。 さらに、今シーズンは、段差の底釣りに特に威力を発揮する「力玉大粒」も登場。底でのアピール力に優れた大粒の「力玉」で、こちらもおすすめということだ。
「段底」「力玉大粒」製品紹介はこちらから
Copyright (C) 2004 Marukyu Co.,LTD All Rights Reserved. Site map お問い合わせ