厳しい寒さに屈することなく、
攻めの短竿セットで釣りまくる男・高橋秀樹。
最近、成績が絶好調の彼に、
ウドンセットのバラケとくわせについて、
重要視している点を訊いた。
 高橋流・バラケの組み立て方。
 セット釣りにおいて、魚をコントロールするのに極めて重要な役割を果たすバラケ。そんなバラケのベースに、高橋は常に「GTS」「セット専用バラケ」を使っている。
  「『GTS』は、本来、単品で釣れるように開発されており、ダンゴでも、ボソのバラケでも頼りになるエサ。開くエサでありながら、練れば持たせることもできます。また、『セット専用バラケ』は、ウドンセット専用の、抜けを重視したバラケエサ。硬い麩が入っていて、この麩が水の中で、横方向へバンと飛び散り、優れたバラケ性を発揮します。ブレンドするエサの特性を邪魔せず、活かすこともできます」というのが、この2種類のエサをベースにする理由だ。「『GTS』と『セット専用バラケ』を合わせることで、バラケの操作性がよりよくなり、様々な状況に合わせていけます」と、高橋は断言する。

高橋は「特に冬は、必要以上にバラケを練らず、できるだけ麩の粒子を潰さないことが大事」と語る。
高橋は、パイプトップのウキがいっぱいになじむように、バラケを付ける。なじんでいく様子を見ながら、エサ付けの圧や形を調整していく。
 「GTS」「セット専用バラケ」をベースにしたら、高橋は、状況に応じて、様々なエサをバラケに加えていく。例えば、エサのまとまりやハリ付けのしやすさ、重さが欲しいときは「へらスイミー」、集魚力や、手へのざらつき感が欲しいときは「鬼バラ」、低活性時にアタリを出したいときは「粒戦」、エサのねばりを抑え、ふっくらとしたバラケに仕上げたいときは「白べら」、といった具合だ。
  以上のエサでつくったバラケを、高橋は、厳寒期なら、小さくハリ付けし、開きも抑えるようにしている。食い渋る魚からアタリをもらうためだ。また
「厳寒期は、バラケの麩の粒を潰さないようにすることも重要」と高橋は語る。そのため、あまり押し練りなどはせず、エアをたっぷり含ませて使うようにしているそうだ。

 バラケの大きさは、パイプトップのウキが、いっぱいになじむぐらい。そして、決めアタリが出なかったら、どんどんバラケを小さくし、魚にエサを与える量を抑えていきながら、ウキのなじみは一定に保つようにする。
 ちなみに、厳寒期ではなく、まだ活性の高い時期なら、高橋のセット釣りの基本スタイルは、よく開くバラケを少し大きめに付けて、ガンガン打っていくというものになる。 この場合のエサ付けの圧は、ウキがなじんでいく様子を見ながら調整していく。イメージとしては
「ウキが立ち、スーッとなじんでいく間に、バラケがボワッと開く感じにしたい」という。スーッと入っていかなければ、圧を強くしたり、それでも持たなければ、さらにバラケの形を丸く整える。逆にスーッと速く入り過ぎるときは、開きのタイミングが遅いということなので、竿をあおり、バラケの開きを促す。

 釣り方としては、待っていても釣れるのだが、しかし、より多くの釣果を出すためには
「絶えず同じリズムで、テンポよくエサを打っていくことが重要」と、高橋は語る。 以上を参考に、皆さんも「GTS」「セット専用バラケ」をベースにして、色々なバラケの組み立てを試してみてはいかがだろう。参考として、高橋が推奨するウドンセットのバラケのブレンドパターンを紹介しよう。

【厳寒期用】
「GTS」400cc+「セット専用バラケ」400cc+水250cc+「粒戦」50cc+「白べら」200cc
※「GTS」と「セット専用バラケ」に水を加え、かき混ぜ、そこに生のままの「粒戦」と、「白べら」を加える。
【やや活性が低いとき用】
「へらスイミー」0.5+水1+「GTS」山盛り1+「セット専用バラケ」山盛り1+「鬼バラ」山盛り1
【比較的活性が高いとき用】

「へらスイミー」1+水1+「GTS」1+「セット専用バラケ」1+「鬼バラ」1
 高橋流・くわせのローテーション術。
エサ落ち目盛りと、くわせだけの目盛り。
▲エサ落ち(空バリ) ▲力玉大粒 ▲特選わらび彩
 くわせについてはシンプルな考え方をしている高橋。スタートは、軽く、魚を誘える「力玉大粒」。魚の密度が濃くなって、明確なアタリが出にくくなってきたら、やや重く、ハリスの張りが出る「特選わらび彩」へ。さらに釣っていき、アタリが少なくなってきたら、再度「力玉大粒」へ。高橋は、このローテーションを繰り返していくという。
 高橋の場合、ハリスの長さは、一度決めたら、それほど頻繁には変えない。「ハリスの長さを変えるより、くわせのローテーションで状況に対応したほうが手っ取り早い」という理由からだ。軽いくわせで明確なアタリを出そうとしてハリスを短くすると、逆にアタリがなくなることがある。それよりも、まず重いくわせでハリスを張らせてみて、それでもダメならハリスの長さを詰めるほうが、時間のロスを抑えられるのだ。 なお、高橋は、「特選わらび彩」を使う場合、分包1袋に水135ccを加えてつくっている。
 高橋秀樹 短竿バラケにウドンのセットタックルデータ
【8尺チョーチンセットの場合】
竿8尺 道糸0.8号 ハリス上0.4号、下0.25号(上10cm、下40cm) ハリ上5号(アスカ)、下4号(イブキ) ウキ羽根ボディ7cmパイプトップ
【8尺浅ダナセットの場合】
竿8尺 道糸0.5〜0.6号 ハリス上0.4号、下0.25号(上8cm、下40cm) ハリ上5号(アスカ)、下3号(イブキ) ウキ羽根ボディ4.5〜5cmパイプトップ
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