へら鮒天国TOP > 特集・記事一覧 > 稲村順一が徹底レポート「釣技最前線」第42回 “粒”が主役の抜きバラケ!力で寄せて、技で食わせる 岡田清のチョーチンウドンセット釣り


ハイシーズン突入と共に本格化するメジャートーナメントの予選会。その多くが秋にファイナルを迎えるが、明らかにその頃とは時合いの異なるこの時期から、既に熱き戦いが繰り広げられようとしている。予選会を突破するためには柔軟かつ幅広いテクニックが求められる訳だが、活性がピークに達していないこの時期の釣りは想像以上に難しく、釣りを決めることはもちろんのこと、拾い釣りすらままならないことも少なくない。そこで今回は釣技のレベルアップを図り、少しでも上位進出を目指すアングラーの手助けとなればと、既にマルキユーM−1カップ関東予選(隼人大池会場)にエントリーを済ませ、ハイプレッシャー下での競技の釣りを得意とする、ご存じマルキユーインストラクター岡田 清の技と戦略を紹介することにした。釣り場はもちろん隼人大池。言うまでもないが彼自身も皆さんと同じ土俵に上がる訳で、手の内をさらけ出してもなお、皆さんにとって最強のライバルとなることは覚悟しておいて頂きたい!  
   
「今のチョーチンウドンセット釣りは本当に難しいですね。特にエサ付けなんか100%上手くできなくて、いまだに勉強中なんですよ(苦笑)。」
取材冒頭、釣り支度をしながら岡田が発した言葉に耳を疑ったが、取材を進めるうちにその真相が明らかになった。確かに今のチョーチンウドンセット釣りは難しい。セット釣りのキモといわれるバラケの使い方は以前のような完全ナジませ釣りではなく、明らかに抜き系バラケの扱いができなければ満足にアタリを出すことはできない。加えて今や当たり前となったくわせエサのローテーションや繊細なサソイのテクニックが必須となると、スタイルだけ真似たにわかチョーチンウドンセット釣りでは、百戦錬磨のセットマンがしのぎを削るトーナメントのスタートラインにつくことすらできないのが現実なのだ。岡田が言うように、確かにバラケの調整やエサ付けなど高度なテクニックは必要だが、当然のことながらそれだけで釣ることはできない。この釣りは根幹となるタックルセッティングを煮詰め、バラケとくわせエサが同調し、さらに効果的なサソイがスパイスとなって成立する訳だが、タックルに関しては誰もが真似のできるものなので、まずはここから岡田に近づき、その他の部分については動画を参考にしてより多くのヒントをつかんでもらいたい。


   
■サオ
竿の長さが狙うタナ(水深)となるチョーチン釣りでは、スタート時の竿の長さは極めて重要であり、選択を誤ると必要以上に難しくなる恐れがある。始めに岡田が継いだのは11尺。これは4月に入ってから既に数回プラクティスを終えている彼が、取材当日の条件を加味して判断したものであり、これがベストという選択ではなく、もしダメな場合にその後の方向性を誤らないためのベターな選択なのだ。取材時に岡田が入った釣り座の水深は約5m。11尺一杯のタナということは中間よりもやや深めのタナを攻めることになる。もしこれでエサが上層で止められてウキがナジミにくくなったり、糸ズレやカラツンが多発するようであれば、竿を短くして上のタナを攻めた方が良いという判断になる。一方でウキに何の変化もなければ上のタナ(短い竿)はないと判断し、さらに長い竿を継いで迷うことなく下のタナを攻められる。そして、これでもウキが動かないようであれば深宙釣りはないと判断し、底釣りもしくは浅ダナに活路を見出すことになるという。
実釣ではエサを打つほどに上層のへら鮒の反応が活発化したことで9尺に変更することになったが、こうした切り替えは一見地味なようにも見えるが、釣れないときの単なるリカバリー対策ではなく、たとえ釣れていたとしてもさらに釣果を伸ばせると判断したときに躊躇なく竿を交換できる判断力と決断力を養うことにつながる。こうした力はトーナメントを勝ち抜くためには必要不可欠な要素であり、もちろん普段の釣りから習慣づけていないと、いざというときにはできないものなのだ。
 
■ミチイト
プレッシャーのかからない状態であれば、1kg超級の大型が両ダンゴでガンガン釣れる隼人大池だが、大会等のハイプレッシャー下ともなると、真冬の厳寒期並みの超食い渋り状態に陥ることもある。そこで岡田は微細な食いアタリを高感度なウキに伝えるために0.6号を選択。また今回使用した白色ラインは視認性に優れ、ハリ掛かりしたへら鮒の走る方向や強弱といった動きを見失うことなく目で追えるので、1枚で勝負が決することもあるトーナメントでは、致命傷にもなりかねないバラシ防止にも大きく寄与する。
 
■ハリス
セッティングは別図のとおりで、上ハリスは0.5号/8cmが基本となる。下ハリスはへら鮒の活性に合わせて長さを変えるが、取材時のやや活性が低い状態では40cm前後が基本となり、釣況を見ながら±10cm程度の調整を加える。特に下ハリスの長さは重要で、同じくわせエサであっても長さが違うだけで釣況が一変することがある。さらにハリのサイズ(重さやフォルムの違い)が加わるとなお一層きめ細やかなアジャスティングが可能になる。
 
■ハリ
バラケをコントロールする上バリにはバラケ専用糸付きバリを常用する岡田。タイプは汎用性に優れた「バラサ」で、サイズはバラケを抜く位置に応じて変えていく。取材時は7号でスタートしたが、竿を9尺に変更した頃からへら鮒の動きが活発化してきたので、やや深いタナまで持たせてから抜くために8号にサイズアップ。こうした使い分けをすることでバラケのタッチやサイズ、エサ付けの際の圧加減等を変えることなくバラケをコントロールすることができるのだ。一方下バリは軽めのくわせエサ専用バリである「へら玉鈎」が基本となり、食いが悪いときには「へら軽玉鈎」や「サスケ」を使って漂い感を増し、食いが良いときは早めにくわせエサを安定させるように「プロスト」を使用する。こうした使い分けは現代トーナメントでは必須テクニックであり、もはやハリのアジャスティングもエサ合わせの一部となっている。

■ウキ  
ウキもまた釣果を左右する重要なアイテムであり、ハリやハリス同様釣況に合わせて使い分けることが大切だと岡田は言う。彼がチョーチンウドンセット釣りで基本とするウキは一志の「PCスラント」と「アドバンテージ(PCムク)」。前者の方がオモリ負荷量の抑えられた食い渋りに適したタイプで、後者はやや活性が高いときに威力を発揮する。それぞれサイズを含めた使い分けを重要視しているが、取材時に使用した「PCスラント」五番と「アドバンテージ(PCムク)」六番はそれぞれのモデルの最大と最小に位置し、想定される使用ウキの範囲のほぼ中間的オモリ負荷量となっている。ここを基準としてウキの動きが悪ければサイズダウンし、良ければサイズアップを図るのが岡田流。
 
 
 
 
セット釣りは昔も今もバラケの使い方がキモといわれるが、バラケだけが良くても釣果に結びつかないことは皆さんご承知の通りで、他の何かひとつが欠けても高釣果は得られず、場合によってはアタリを完全に失うことも珍しいことではない。そうしたすべての要素の根幹となるのがタックルセッティングであり、極論すれば今の時代に合わないセッティングでは、スタート時点で既に大きなハンディキャップを背負うことになる。逆の見方をすればタックルセッティングがある程度まとまっていれば、大きく崩れることは少なくなる訳で、ある程度煮詰められたタックルはバラケやくわせエサを含めたアプローチ全体をまとめる、いわばコンダクターの役割を担っているのである。 岡田の基本的なタックル構成や調整方法については先に述べた通りだが、これを見ても分かる通り極端なものや特異なものはひとつもなく、トーナメントを勝ち抜くには意外とも感じられるほど普通のタックルであることが分かるであろう。
「この時期になれば極端にオモリを背負わないウキや長いハリスは必要ありません。それだけに釣り方が絞りきれない難しさはありますが、僕が目指す抜きバラケのアプローチの基本セッティングであれば、それなりに現在の管理釣り場の状況に合っていると思いますので、タックルに迷うことなくバラケの抜き方やくわせエサを同調させることに集中できますよ。」
それぞれのセッティングのポイントに関しては別項にまとめたので参考にしていただくとして、特にポイントになるのはへら鮒の活性に合わせたウキのチョイスと、バラケの粒子にくわせエサを同調させるためのハリスワーク(ハリの重さを含めたもの)であると岡田は言う。
「ウキもハリス(ハリ)も決める(固定する)ことは困難ですね。以前はある程度決まりのようなものがあって、その型にはまるとブッチギリの釣果も期待できたのですが、現在の状況ではそれはほぼ不可能。特にプレッシャーのかかる場面では少しでも多くのアタリを出すために、より細かな調整をマメに繰り返さなくてはならないのです。」

何と言っても、現在の岡田のチョーチンウドンセット釣りを支えているのがバラケエサだろう。特徴的なのが『粒戦』の量で、その割合はブレンドに使用された麩材全体の3割近くを占めている。当然仕上がった基エサはボソボソとまとまり感のないタッチだが、その特徴を最大限活かした状態をキープしつつ、ギリギリの持たせ加減のコントロールを可能にしているのが『とろスイミー』であり『セットガン』であり『バラケマッハ』なのである。実際そのバラケエサを手にしてみると水分量が多く、指先で揉んでいるうちに多少はまとまるのだが、問題なのはそのエサ付けである。ガッチリ固めてからハリに付けると確実にトップは沈没してしまい、あまく付けると振り込む以前にハリから抜けてしまうといった有様で、容易に扱えるようなシロモノではない。
「僕自身、今最も力を入れてトレーニングしているのがこのバラケエサの付け方で、これが自由自在に操れるようになれば大きな武器になると確信しており、だからこそ可能な限り時間を裂いて練習を繰り返しているのです。素材の構成上持たないエサ、まとまり難いエサになっているので、基本的には余程練り込んだりしない限りタナまで持つことはないのですが、タッチを変えずに水面直下で抜いたり中間層で抜いたり、場合によっては一旦タナまで入れてから抜かなければアタリが出ないこともあるので、こうしたところが難しいと感じる理由なのです。これが真冬の厳寒期であれば100%上層抜き、真夏の高活性期であれば100%バラケを抜かない釣りというアプローチも可能なのですが、これからの予選が続く時期はいずれのパターンにもハメられない中途半端な時合いが続くので、どうしてもこうした難しいテクニックが要求されるのです(苦笑)。」

実際のエサ付け方法については映像をご覧いただくとして、基本は寄せ負けしない量のバラケ(※打ち始めは直径30mm前後、比較的アタリが続いて釣り込んでいるときは直径20mm前後)を常に打ち込み続けることだという。確かにバラケのサイズは大きいが、これを闇雲に打ち込んでも釣れる訳がないことは明らかだ。しかし多少ウキが大きく動き始めるとバラケを小さくしがちだが、ここに落とし穴があると岡田は言う。
「釣り込むために一時的に小さくすることはあっても、基本的には大きめのバラケを打ち続けることがこの釣りの最大のキモだと思います。特にハイプレッシャー下での釣りでは一旦寄りが不足してしまうと再び寄せることが困難なので、常にウキの直下には多くのへら鮒を足止めしておくことが肝心なのです。単純には言いきれませんが、容易に食いつかない混雑時のへら鮒でも、数多く寄せておけば必ず食うへら鮒が混ざり込んでくると考えれば答えは明らかですよね。」
 
 
大きなバラケエサで強力に寄せたへら鮒を釣り上げるためには、次のステップとしてくわせエサに近づけて、それを吸い込ませなければならない。食わせるではなく吸い込ませると表現したのには訳があって、食い渋ったへら鮒の多くは積極的にはエサに食いついてこない。もちろん中には貪欲なへら鮒もいるだろうが、その多くはバラケに含まれた『粒戦』等の粒子をなんとなく吸い込みながら、間違えてくわせエサを吸い込んでしまうという状態にあるはず。いわゆる“誤飲”のシステムであり、岡田自身もこれを強く意識している。
「確かに以前に比べて軽いくわせエサが主流となっていることは間違いありません。その理由は、近年の食い渋ったへら鮒はぶら下がったくわせエサには興味を示さず、むしろ警戒してしまうのか一向にエサに近づこうとはしません。そこで軽く小さなくわせエサを使うことでエサの動き自体をナチュラルに見せ、さらにバラケの粒子との一体感を増すことで、いわば粒子の中に紛れ込ませて食わせてしまおうというアプローチが有効になる訳です。こうした傾向はしばらく続いていますが、これから徐々に活性が上がってくると、へら鮒の動きによってくわせエサがあおられてしまい、狙い通りに行かないことが増えてきます。そうしたときに有効なのがくわせエサの使い分けです。それは食い渋ったへら鮒の目先を変えるだけの単なるローテーションではなく、ハリの重さも含めたくわせエサ全体の重さや大きさを意識したうえで、過剰にあおられることなく上から降り注ぐバラケの粒子に同調させることが大切なのです。」
取材時、岡田は数種類のくわせエサを用意しており、『力玉』だけでもボウルにあふれるくらいの瓶の数(※漬ける素材や期間を変えたもの)に目を奪われたが、それは考えられる限りきめ細やかに時合いに合わせようとする意識の表れに他ならない。実釣では当日の状況を加味して、打ち始めは『力玉(「さなぎ粉」漬け)』をメインに使っていたが、寄りが増して明らかにウキの動きが大きくなってからは『力玉ハード(「さなぎ粉」漬け)』『力玉ハードII』『魚信』等のしっかりめのものに替え、ハリもサイズアップさせたりハリスも短くしたりと調整を繰り返し、理想とされるサソイの直後のサワリに連動するアタリが出るものを探り続けた。ちなみにこの日のへら鮒の動きと食い気は非常に不安定で、同じくわせエサで何枚も釣れ続くことがなかったが、岡田はウキの動きに変化が表れ始めるとすぐに別のくわせエサに交換するなど、スピーディーかつこまめな対応を繰り返して粘り強く釣り込んだ。
 
   
混雑による強いプレッシャーがかかるトーナメントや土日祝祭日の例会等では食い渋りが当たり前で、容易に釣れることは少ないのが実情である。サンデーアングラーの岡田自身、常にこうした状況に身を置いてへら鮒と対峙しているので、簡単にはエサを追わない食い渋ったへら鮒の口を開かせる術を無限に持っているに違いない。なかでもサソイは必要不可欠なテクニックであり、現代の抜きバラケのチョーチンウドンセット釣りにおいても極めて重要な役割を担っている。
「以前のようにバラケをしっかり持たせたうえでシャクリ続けるような、バラケの促進を兼ねたサソイ方ではまったく通用しませんね。今のセット釣りはバラケを早めに抜いたうえで、その粒子がくわせエサとシンクロするときにタイミング良く、できるだけナチュラルに動かすことがキモになると思います。そのためにはへら鮒の活性に合わせたサソイ方のパターンを複数用意し、効果的に使い分けることが肝心です。僕は活性が高く比較的ウキが良く動くときには、トップの付け根が水面に見えるくらい大きくサソイを入れ、活性が低く食いが渋いときには水面上に出たトップが1〜2目盛り程度上がるくらいの、小さくソフトなサソイ方をするようにしています。」
実際のサソイ方に関しては動画を見て頂くとして、ポイントは休むことなく動かし続けることと、その時々の状態に合ったサソイ方(※主に竿先を上げるスピードと幅)である。実釣では確かに岡田が言うような強弱をつけたメリハリのあるサソイを入れることでアタリを引き出していた。
「確かにサソイも単純ではありませんね。サソイは必ず入れなければ釣れない訳ではないと思いますが、やった方が確実にヒットチャンスは増えるでしょう。ただしサソイ過ぎは禁物です。大切なことは上層で抜いたバラケの粒子がくわせエサの周辺に漂っている(※バラケが効いている)間に行うことで、周囲にバラケの粒子が無くなってくわせエサだけの状態で動かしても、そう簡単には食っては来ません。何よりへら鮒の寄りがキープできなくなってしまうので一定時間、たとえば5回サソイを入れてアタリが出なければ打ち返すとか、自分なりに決めておけばいいと思います。ちなみに僕が理想とするアタリは、2〜3回サソイを入れた直後のナジミ際に出るアタリです。」
 
 
 
  バラケをナジませる(持たせる)アプローチでは、活性が高まるにつれてバラケにアタっているであろう大きな消し込みアタリが増えるが、抜きバラケの場合は意図的に持たせない釣り方なので、バラケにアタることによって起こるカラツンは極めて少ない。しかも食い渋り下の釣りなのでへら鮒のエサを吸い込む力も弱く、その結果食いアタリは思ったよりも小さなものとなる。
「たとえ強くしっかりアタッたとしても、いきなり突発的に出たアタリはヒット率が悪く、スレたり空振ったりすることが多いようです。僕はサワリからアタリまでの連動性というか、アワせるアタリの出る直前のウキの動きに注目しています。完全な抜きバラケの場合は、くわせエサがナジミきってからのサソイの後の、いわゆるくわせアオリの直後にカチッとアタれば完璧ですが、大抵は4〜5回小さく縦にサソイを入れた後のウキのナジミ際(※僅かにテンションが抜けたフリーフォールの状態)に、1〜2目盛り鋭くカチッと入るアタリを狙います。」
岡田が重要視しているという連動性のあるウキの動きは映像を見て頂ければ一目瞭然だろう。こうしたヒットパターンはサソイを多用するチョーチンウドンセット釣りに限ったことではなく、サソイを入れない他の釣り方にも共通するウキの動きである。これこそが古くから変わることのない “前触れ”の動きであり、名手と呼ばれるアングラーは皆、必ずこの動きを出すことに注力しており、この連動する動きを持続させることがコンスタントに釣り込む秘訣と言えよう。
「実際にはこうした動きを一日続けることは困難で、理想的な動きが出たとしても数枚釣っては途切れ、また一から寄せ直さなければならない場面が繰り返されるのが現実です。トーナメントでは限られた時間の中で少しでも多くのアタリを出さなければならず、常にこうしたウキの動きに注目していますが、ヒットチャンスを増やしたいのであれば、繰り返しになりますがやはり大きなバラケでたくさんのへら鮒を寄せ続けることが肝心ですね。」
 
 
 
 
 
 
 
 
  いよいよ本格的に始まる数々のビッグトーナメントの予選を前に、惜しげもなく現代チョーチンウドンセット釣りの必釣テクニックを披露してくれた岡田だが、今なおその釣りは発展途上であり、自身日々トレーニングを積み重ねていると言う。今回紹介した彼の釣りは、トーナメントを勝ち抜く釣りをマスターするための大きなヒントになるに違いないが、当の本人以上の努力と研鑽を積まなければ、到底彼に太刀打ちすることはできないだろう。
「現代のチョーチンウドンセット釣りには柔軟性と多様性が求められています。この釣りはいかなる大会でも通用する釣り方ですが、その中身は季節や釣り場の状況によって大きく異なり、ワンパターンでは到底通用しません。今回はこれからの時期の強いプレッシャーのかかる競技の釣りを想定して紹介しましたが、僕自身メジャートーナメントの決勝が行われる時期には完全にバラケを持たせて強制的にタナで抜く強い釣りもしますし、厳寒期にはまったくナジませないゼロナジミの釣りもやります。その中で強い釣りで行けそうだと判断すればアプローチを絞り込んで釣りを決めにかかれますが、これからしばらくの間は固定観念に縛られないフレキシブルな対応が求められると思います。いずれにしてもチョーチンウドンセット釣りでは大きなバラケを打ち切ることが基本です。このスタイルは日曜日の釣りが多い僕にとって、少しでも多くアタリを出したいという思いから辿り着いたものであって、もちろんトーナメントの予選では絶対軸になるアプローチですので、是非『粒戦』を効果的に使った強力バラケで予選突破にチャレンジしてみてください。」
 
   

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