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トーナメント勝利へのキーワード

「山戸東教行」
マキエ術

山戸東 教行 
さんどひがし のりゆき

1953年和歌山県生まれ。和歌山県那賀郡在住。小学生の時、紀の川でハエ釣りから始め、グレ釣り歴25年。和歌山県釣連盟グレ釣りトーナメントで5年連続名人位を取り永世名人。第7回日釣連グレ釣トーナメント優勝。「グレ釣りは年中固定仕掛けで!」が信念。紀州グレ研会長、和歌山県釣連盟会長。サンラインフィールドテスター、釣研フィールドテスター、マルキューインストラクター。

プライベートな釣行とは違い
勝つためのマキエワークが…
トーナメントにおける
私のブレンドとマキエワーク
ブレンドパターン

プライベートな釣行とは違い
勝つためのマキエワークが…

 グレ釣りのトーナメント大会も、メーカー、マスコミ、各団体等の主催により年々普及し定着しています。
 トーナメントはプライベートの釣行と比べると決定的な違いが幾つかあります。
1.相手と勝負をし、勝ち負けを決める。
2.時間制限がある(たとえば2時間での試合)。
3.マキエの量に制限がある(ない場合もある)。
4.自分の意志で地区・場所・磯を選択できない。
 以上の4つが大きな違いではないでしょうか。他にもありますが、それらを含めてルールがあり、そこから生まれるスポーツ性、闘争心をかき立てるものが、トーナメントが広がりを見せている要素ではないでしょうか。対戦相手に負けたら…という不安もあるのに、いちどその世界に足を踏み込むと抜け出せなくなる魅力があり、私もそれに魅せられたひとりです。
 トーナメントに出場する最大の目的は”勝つ喜び”を味わうことだと思います。そのためには準備をととのえ技術力を備えなければなりません。また”運”も必要です。プライベートな釣行と違い自分の好きな場所に行くというわけにはいきません。初めての釣り場ということも大いにありえます。その場所(地区)の傾向を情報収集し、たとえば竿・糸などの適正号数、マキエ、付けエサの傾向(たとえば日振島ではボイル主体です)をつかみ、できれば事前に試釣に行くなどの準備をし、試合では相手より優れた技術力で挑みます。
 勝つということは、ひと言で言うと、”相手より大きな魚を多く釣る”…これで勝ちです。そのためには、潮を読む目、手返しの速さ、取り込み技術、投入ポイントの選択、マキエワーク等々多くの要因がありますが、私は「仕掛けの投入ポイント」と「マキエワーク」のふたつを最重要視しています。
 グレを釣るためには必ずマキエが必要です。マキエの主体はオキアミですが、トーナメントにおいてはオキアミだけのマキエでは勝負になりません。オキアミは遠投力に欠けるからです。制限時間があるのですから、その中で最良の”攻めの釣り”が要求されます。そのためにはどんな天候条件(特に雨・風)でも、どんな条件のポイント(遠近など)でも自分のイメージした所へ思いどおりにマキエを投入しなければならないのです。
 そんな条件を満たしたマキエを作ってくれるのが配合エサです。私はその配合エサに特にふたつのの特性を求めています。
1.遠投性(まとまり)がある。
 たとえ強い向かい風の中でも遠いポイントに向かって思いどおりにマキエを投入しなければなりませんが、マルキューのグレの配合エサには、遠投タイプが数多くそろっているので安心です。
2.層(ゾーン)を作る。
 マキエを撒いてその中に付けエサを合わせる…これがグレ釣りの基本中の基本です。
 しかし実戦ではどうでしょう?マキエの沈下速度と仕掛けの沈下速度の違い、天候によっての仕掛けのブレなどがあり、合っていないことが多いのです。当人は合っているつもりでも、海に潜って観察すると合っていない…それが現実です。
 つまり、ピンポイントで合わせるのは不可能に近い。ですから私は、ある一定の範囲内に付けエサがあればよい、マキエが作り出す可釣ゾーン内に付けエサがあればよい、という考え方をとっています。「グレパワースペシャル遠投ふかせ」はこれらを満たしてくれる配合エサで、層を作ると同時に拡散性もあるのでゾーンを作るのには最適で、私のマキエ作りのベースとなっています。トーナメントに限らず、年中この1袋は必ず使用しています。
 他にも配合エサの役割、特徴はありますが、以上のふたつが私の基準です。

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トーナメントにおける
私のブレンドとマキエワーク

 トーナメントにおける具体的なマキエ作りを紹介しましょう。
 1試合2時間でマキエ6kgを使うとして…。オキアミ2.5角(約7.5kg)を半解凍で細かくきざみ、「グレパワースペシャル遠投ふかせ」を1袋混ぜ、「イワシパワーグレ遠投」も1袋加えます。これでほぼ12kgとなり、よく混ぜてから半分ずつに分けます。練り加減は少し固めの方が試合が始まってからの状態で調整できます。
 集魚効果抜群で遠投性のある「イワシパワーグレ遠投」と、ゾーンを作り出し強力な遠投力を備えた「グレパワースペシャル遠投ふかせ」のコンビでマキエ作りは完了です。
 これに予備として「パワーレスキュー」を必ず忍ばせておきます。雨や波しぶきでマキエがやわらかくなりすぎたとき、これを加えると粘着性が戻ります。
 マキエ作りが終わるといよいよ実戦です。グレを釣るには、言うまでもなく仕掛けの投入よりマキエを撒くことが先です。マキエが効いて食い気が立ってくるとグレが上昇してきて、マキエが作り出す”可釣ゾーン”に集まり始めます。くり返しますが、その可釣ゾーンの中に付けエサを届けておくのがマキエワークの基本です。
 二人ずつの試合の場合には、通常は前方の半分が自分が釣ってよい範囲です。その与えられたエリアの中から「ここを釣りたい!」というポイントを見つけなければなりません。
 初めての磯であれば、まず足元から攻めるというのもセオリーのひとつです。足元付近であればマキエの投入も仕掛けの投入も正確にできるし、またグレやエサ取りの状況も視認しやすいでしょう。
 しかし、エサ取りの状況その他の条件から、遠いポイントを攻めることもあります。そこで、狙った所へマキエと仕掛けを投入する技術が要求されます。とはいえ、すでに記したように、マキエを1投しただけでそこへピタッと付けエサを合わせるなんて、たやすいことではありあません。そこで帯状にバラけるように投げ撒いたり、だんご状にして着水点を三角形または四角形に、そこに時間差をつけて投入するなど、さまざまな工夫が必要です。
 要は、自分がイメージしたポイントに、面、層を意識してマキエによる可釣ゾーンを作り上げ、その中に付けエサを届けることを基本に組み立てるマキエワーク・・・それが私のマキエワークです。

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