ウルトラバイト・アルファ ためらいなく食わせる、フェロモンの威力
 
フェロモンと環境について
※資料・画像提供: CEFAS
フェロモンについて
フェロモンは化学的な信号として働き、視覚の利かない環境で魚同士がコミュニケーションする手段です。魚類の生態にとって極めて重要な役割を果たすフェロモンは、生殖・群作り・摂食・移動にも関わっています。フェロモンは、分単位で魚から分泌され、他の魚は嗅覚を使ってそれを探知します。


世界的にほとんどの魚は乱獲されています。減少が続く高価な魚タンパク質に水産養殖を依存し続けることはできません。更に、過度の水産養殖は、多くの廃棄物や水域環境へ悪影響を与えます。
フェロモン効果
魚介類や魚介製品に対する世界的な需要が増えていることは、調査によって明らかにされています。FAO(国連食糧農業機関)プロジェクトによると、2040年には食用魚介類の年間需要が更に90トン増加することが分かっています。この変化は、現在の世界の食用魚介類供給量の2倍が必要されることを意味しています。統計では、野生魚のうち25%は過多に獲られており、30%から40%は完全に悪漁されています。水源を保護し、漁業の持続可能な魚数を確保するために、多くの政府は商業漁業の割り当てや規制を実施しています。


世界中の海洋漁業が維持可能な容量の上限と考えられ、それ以上の需要は養殖の増加でしか満たすことはできません。予測では、世界魚介類の養殖生産量は2040年までに3倍増加すれば需要拡大を満たすことができます。しかし現時点では、水産業内で使われている主なタンパク質は野生の魚類由来のものです。


フェロモン・ベースのテクノロジーには、2つの主要目標があります:


短期間では、養殖魚の摂食量を増加させ、養殖に使われている既存の魚粉ベースの餌の食べ残しによる環境汚染を減らすこと。



長期間では、魚類由来の油分やタンパク質ではなく、フェロモン・ベースのテクノロジーを使った、より維持可能なタンパク質を餌の原料にすることによって、水産養殖業に期待される需要増加を実現し、更なる供給不足から野生の魚を守ること。

残留と環境への影響

更に、フェロモンは環境に優しいことも特徴です。12時間後に分解されるので、残留に対する環境への影響の恐れもありません。

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