へらエサパワーブック
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20ウドンセットの浅ダナ釣り釣り方とセッティング ウドンセットの浅ダナ釣りは冬の釣りと思われがちですが、夏時期でも混雑時や天候などで思わぬ食い渋りに遭遇し、両ダンゴや「ヒゲトロ」セットではアタリをだしきれないときがあります。 ウドンセットの浅ダナというと「抜き」(バラケをウキがナジむ途中で抜いてしまう)や「ちょい持たせ」(ウキを一瞬ナジませてからすぐバラケを抜く)などの釣り方が近年の流行りですが、夏場は違います。抜き系の釣り方ではねらっているタナよりへら鮒が上がってしまい、アタリがでづらくなる場合があります。ですから、ウキをしっかりとナジませてバラケが付いているときのアタリをねらいます。この釣り方が効かないようであれば「ちょい持たせ」や「抜き」へと移行していきます。 しっかりナジませて釣るということはねらっているタナにへら鮒を溜めていけるので競い食いが起こり、食いアタリが早くでて長続きするメリットがあります。この釣り方で失敗しやすいのがバラケエサのバラけすぎです。矛盾した言い方のようですが、バラけすぎてしまうとへら鮒がバラけた粒子ばかり食ってしまい肝心のウドンに興味がなくなります。サワリはあるのになかなか食いアタリがでない場合は、バラケに手水を打ちながらかき回してしっとりさせていきます。この対応でバラケの抜けが早くなってしまうようであれば今度はバラケを少しずつ練り込むようにしていきます。この時期にかぎり「バラケエサだからバラケなくてはいけない!」ではないのです。 またセット釣りでよく上バリを食ってきてもOK!しっかりナジませて釣ろう。
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