へらエサパワーブック
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28ウドンセットのチョーチン釣り②釣り方とセッティング 近年、釣り場は限定されますが、開く大きなバラケエサを打ち切る強いウドンセットのチョーチン釣りで驚異的な釣果がでています。この釣り方は、バラケエサもくわせエサも大きいからか釣れてくるへら鮒もビッグサイズ。タックルも独特で通常のウドンセットでは考えられないような太いミチイトとハリス、大きめのハリ。そしてかなり大きなムクトップのウキを使います。 この釣り方の最大の特徴は「バラケマッハ」ベースのバラケエサです。開く大きなバラケエサを打って大量にへら鮒を寄せて釣ります。やりこなしている人は〝マッハ単品〟ですが、それをタナまでナジませるには慣れないと難しいので、「浅ダナ一本」をブレンドしてエサ全体にまとまり感をだしています。 そしてくわせエサには「力玉ハードⅢビッグ」を使用します。へら鮒を大量に寄せて釣るので、魚のあおりが相当強くなります。従来の小さいくわせエサではハリスを張らせることができません。ハリスが張らないということは、へら鮒がくわせエサを食ってもウキにその動きが伝わりません。ですから大きなくわせエサが必要になります。さらに、細いハリスでは絡んだり切られたりしてトラブルが多くなります。そこで太いハリスを使用します。つまり、ハリスが太く、ハリも大きめで、くわせエサも大きいことから、強いあおりの中でもハリスを張りやすくして強いアタリがでるようにするのです。 大きなくわせエサを使うメリットはもうひとつあります。それは、くわせエサをへら鮒に見せてアピールする効果です。通常のウドンセットは、バラけた粒子にくわせエサを紛れ込ませて吸い込ませるものですが、この釣りは、明らかにくわせエサのウドンをへら鮒に見せて飛びつかせる釣りです。そのためにもアピール力が重要なのです。これまでは、事前に太いウドンを大量に持ち込んでいましたが、この「力玉ハードⅢビッグ」ができたことで、この釣り方を手軽なものにしてくれました。「バラケマッハ」ベースのバラケエサは軽いので、パイプトップではナジミ幅をだしにくい。ナジミ幅をだそうとエサを練り込むと開き不足になり、へら鮒を大量に寄せることができず、この釣り方が成立しません。ですからムクトップのウキを使用します。ムクトップは細いので軽いバラケエサでもナジミ幅をだせ開く大きなバラケエサでへら鮒を大量に寄せ、大きなくわせエサでアピールして食わせる

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