へらエサパワーブック
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10 チョーチン釣りの強みは、ねらいのタナにへら鮒を凝縮でき、それにより安定した釣果が得られることです。浅ダナの釣りにくらべて、エサ打ち点も一定にできることから、よりそれは顕著になります。 近年の釣り方の主流は、縦誘いを駆使した釣り方になっています。浅ダナの釣り同様、バラケエサをしっかりナジませて待っているだけではなかなか釣れないのが現状です。そこで、竿を持ち上げてウキを上下させる縦誘いをして、バラケエサを拡散させたりしてアピールしたり、それと同時にくわせエサも動くので、バラけた粒子と同調したり、くわせエサの落下を何度も演出させ、アタリをだすというものです。 そしてこの縦誘いも、回数や入れるタイミング、その強弱など、あらゆるバリエーションを駆使して釣っていくことになります。基本的には活性があるときは、数回ていどでアタリがでますが、渋くなればその回数が増えることもあります。強弱・大小を組み合わせ、アピールなら強め・大きめ、くわせるための誘いなら弱め・小さめとなります。また、ゆっくり大きく、小さく早くなど様々なバリエーションを駆使してみるとその日に反応しやすいパターンが見えてきますので、それを見つけることも重要です。 ですが、いずれもバラケを持たせてタナを作って釣ることには変わりありません。そこで求められるバラケエサは、アピール力のあるボソタッチで、何度か誘ってもすぐにハリから抜けることのない硬さも必要です。チョーチンウドンセット釣り 釣り方のコツは、このようなイメージのバラケエサをやや大きめに付け、ウキのトップが沈没するぐらいしっかりと深ナジミさせ、そこから縦誘いを繰り返します。このとき、ただやみくもに竿を動かすのではなく、誘ったあとのナジミ方に注視します。 まず、エサがまだしっかり付いているときは、スーッと早い動きでナジみます。これが何度か誘うとバラケエサが広がることで、そのスピードが遅くなります。このときに、ナジんでいくトップにサワリやアタリがでる可能性があります。そして、このときのアタリは、ハリスが張り切っていない落下中のこともあるので、小さいものやちょっとした変化みたいなこともあるので、まずはそれもあわせていきましょう。魚の寄りが多くなれば、次第に強いアタリも増えるようになります。 そして、バラケが完全に抜けてしまってからは1回縦チョーチンウドンセット釣りは、縦誘いを駆使して釣っていく。いったんナジませてからの縦誘いが現代のスタンダード

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