28ウドンセットの沖宙釣り 厳寒期になり、短竿ではなかなかアタリがでない場面で有効な釣り方が、ウドンセットの沖宙釣りです。沖に着く比較的食い気のあるへら鮒がねらえ、放流された新べらも混じります。それほど釣果がでない時期にポツポツながらも良型が混じりながら釣れるので、釣果的にも期待が持てるところが魅力です。 この釣り方は竿が長くなるので、バラケのコントロールが難しくなります。ですから基本は抜き系ではなく、しっかりバラケをナジませていく釣りです。 打ち始めは、バラケエサを付けてトップ先端近くまでナジむようにします。もしナジまない場合、エサ付けの圧を強める、エサの一部に押し練りを加えるなどして、とにかく深くナジむようにしてください。そして、この深くナジんだ状態をしばらくキープするようにします。これは、渋い時期の動きの遅いへら鮒に対応するために、開きを抑えたバラケをしっかりナジませるところからスタートします。 魚が寄ってくると、次第にナジミ幅が少なくなったり、ナジんでからバラケが早めに抜けるようになります。早めにバラケエサが抜けてもアタる場合は、ある程度食い気のあるへら鮒がいる証拠。このパターンが続くようなら、そこ釣り方のコツそこの活性があると判断して、ハリスを短めにして倒れ込みのアタリもねらっていきます。 逆に、バラケが早めに抜けてしまうとアタらないときは、渋い状況ですのでハリスは長めになります。渋ければ渋いほど、ウキをしっかりナジませてじっとさせて釣ります。アタリ数は少なく、アタリがでるタイミングも遅くなりますが、アタったときはヒットするぐらいの感覚です。ミチイト●0.8号竿●13〜18尺ハリ●上5〜7号、下2〜3号ハリス●上0.5号8〜10㎝下0.3〜0.4号40〜60㎝■仕掛け図ウキ●ボディー5〜8㎝ 細パイプトップ、PCムクトップ●オモリ実寸大0.25㎜厚板オモリ17㎜×13㎜〜17㎜×20㎜●くわせエサくわせエサは軽さを重視して「感嘆」をメインに使用しますが、「力玉大粒」がいい場合もあるので用意しておきます。
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