29グルテンセットのチョーチン釣り グルテンセットのチョーチン釣りは、新べら放流時期や春先、特に野釣り場(山上湖や準山上湖)で有効な釣り方です。放流直後で新べらが溜まっているような場合は、両グルテンでの数釣りのほうが釣れますが、放流からしばらく経過した頃、また、放流後の口を使わなかった新べらが春先になって食いが立つことがあり、そういうときこそ、この釣り方の出番です。 釣り方の基本はバラケエサをしっかりナジませてへら鮒を寄せ、くわせエサのグルテンを食わせること。ですから、バラケエサがナジまない、ナジんでもすぐ抜けてしまうのはNGです。 たとえ、魚が寄ってきてもしっかりナジませる意識は同じです。魚が寄ることでナジミが浅くなり、ときにはこれで早いタイミングのアタリで釣れることもありますが、だからといってそればかりを狙っていては釣りが崩れてしまいます。 また、魚が多く寄る状況では、高い位置から止めが入りくわせのグルテンの倒れ込みで釣れ続くこともあります。好時合のときは、魚に任せてどんどん釣っていきますが、ちょっとでもおかしいな、うまく釣れなくなったなと感じたときは、基本のしっかりナジませることを心がけてください。基本を忠実に守りながら、ときに自然とエサがあまくなったことで早いアタリもでるぐらいなイメージで釣っていきましょう。釣り方のコツ この釣り方は、山上湖や準山上湖など、水深のある野釣り場で行なうことが多い釣りですので、おのずと深いタナをねらう場面が増えます。そのため、深いタメまでしっかりエサを持たせるには、当然、エサ持ち重視のブレンドになります。 バラケエサには「粘麩」を入れることで、エサ持ちと重さが強調され、深いタナまでのエサ持ちを容易に実現してくれます。 また、くわせエサのグルテンも同様にしっかり持つことが重要になります。グルテン量が多くエサ持ちのよい「グルテンα21」が最適。このグルテンは軽さもあるので、くわせエサとしての性能を十二分に発揮してくれます。ミチイト●1号竿●12〜21尺ハリ●上6〜7号、下4〜5号ハリス●上0.5号15㎝下0.4号50〜70㎝■仕掛け図ウキ●ボディー10〜16㎝ パイプトップ、PCムクトップ●オモリ実寸大0.25㎜厚板オモリ17㎜×27㎜+「絡み止めスイッチシンカー」0.8〜1.6g〜
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