18ペレ宙(ペレット系両ダンゴの沖宙釣り) ペレ宙とはペレットエサを配合した両ダンゴの釣りで、長めの竿で沖をねらい良型を揃える釣り方です。この釣りが成立するには、いくつか条件があります。 まず、ペレットエサに反応がいい傾向の池であること。養殖のへら鮒は、飼料用ペレットで育てられるので、ペレットエサに反応しますが、その傾向がより強い釣り場がねらいめです。そして、前年に放流されていても、それほど口を使っていないようなフレッシュな魚が釣れてくるときが好機です。これにくわえ、天候に左右されることが多いです。この釣りは晴れた日がねらいめ。曇天などでは、魚が浮きやすく釣れなくはないですが、この釣りの醍醐味で釣り方の基本とポイントある、タナで大型を揃えるという魅力が半減します。 釣り方のポイントは、まずしっかりエサをナジませ、そこからの動きで釣るのが基本です。どちらかといえば、落下中の動きを抑えてウキがナジんだところからサワリがでて強いアタリがでるというのが理想的です。 ですから、タナより高い位置から動きをだそうなど、必要以上にウキを動かすようなことをしないというのがコツになります。このことから、大きめのウキ、短めのハリス、バラけすぎないエサというのが基本セッティングとなるわけです。 続いてポイントになるのがアタリの取り方。基本的には力強いアタリを取ります。言葉でいえば〝ドカン〟と表現するようなアタリです。エサがナジんだところからアタらせるのが基本ですから、落ち込みのアタリなどは、確実に食っている自信がないかぎりは送り、しっかりナジんだあとにでるアタリに絞ります。 こうすることで、よりタナの意識ができます。これこそがペレ宙が釣れる秘訣になります。早いアタリや高い位置の動きを増やしたり、合わせたりしてしまうと、それだけ魚は上がってしまいます。もちろん、これで釣れないわけではないのですが、ペレ宙本来のねらいである大型を揃える釣りにはなりません。明らかに普通の両ダンゴ釣りとは違う良型を揃えることで釣果をだす釣り。こ
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