ヘラエサパワーブック
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26ウドンセット釣り 盛期にウドンセットの出番は少ないと思うかもしれませんが、混雑した日曜例会などでは、両ダンゴや「ヒゲトロ」セットでは釣り切れないこともあります。そうなるとウドンセットが出番となります。 夏〜秋のウドンセットで注意したいのは、いわゆる冬の渋い時期に行なうウドンセットとは活性が違うことです。この時期の魚はバラケエサへの反応が強くなりますので、それを踏まえた釣り方になります。 一番のポイントは、浅ダナでもチョーチンでも、ウキをしっかりナジませることです。厳寒期の釣りのように上層からバラケエサを抜いしまうと、へら鮒はそのバラけた粒子へと向かいます。釣り方の基本とポイントすると、当然魚はウワズリ傾向になり、肝心なくわせエサのあるタナへは導けません。くわせエサにへら鮒を導くには、上からのアプローチではなく、タナへしっかりとバラケエサを入れることが大前提となります。 そして、この時期のセット釣りは、バラケエサへ反応しますので、バラケエサが付いている状態でアタリをだすというのが基本です。ウキの動きでいえば、深ナジミしたウキがサワリとともに少しずつ返してくる間にアタリがでるイメージです。バラケエサが抜けてくわせのウドンだけの状態になると、アタリがでない、または糸ズレなどの空振りが多くなります。 時合的には、ダンゴエサそのものを食わせることができない食い渋りでありながら、ときにはバラケエサを食ってくるような活性があるという状況。エサはバラけないのもダメですが、バラけすぎてもダメという中途半端な状況です。バラケエサが持たないのは論外ですので、この部分だけは強く意識しましょう。 しっかりエサをタナまで持たせることが大前提と言いましたが、それにはエサだけでなくセッティングも合わせなければ釣りが難しくなる一方です。 まず、しっかりナジミ幅をだすためには、それなりの大きさのウキが必要です。活性に見合ってない小さいウキではウキ自体が立たなくなることもあります。魚の寄りが

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