をナジませて釣れるはずです。ただし、次第にただじっとバラケエサをナジませているだけでは釣れなくなるでしょう。最近の傾向として、バラケエサを持たせて釣る場合でも、チリチリとバラける(ゆっくりとウキが上がってくる)とカラツンが多くなる傾向があります。バラケエサがなじんだらずっとそのままなじんでいるのではなく、ひと呼吸置いてバラケエサが抜けるような釣り方がいいようです。この部分はエサ付けのコントロール(付け方を緩くするなど)やタッチ(水分量で抜け具合を調整。軟らかいほど抜けやすい)で調整します。そして抜き系もこの延長で行うとよいでしょう。つまり、ただバラケエサが持たないというよりは、持たせていた状態から少しずつ持たない方向を探っていきます。この持たせ加減を探る中でアタリがでるパターンを見つければいいのです。持たせと抜きを別々にとらえるのではなく、持たせから抜き方向へ一連の流れで釣れるパターンを見つける。まずは釣れなくてもいいのでアタリがでるパターンを自分なりに見つけることからはじめるといいでしょう。〜5 手の甲側を使ってエサを押してエアーを抜くのが〝押し練り〟●オモリ実寸大0.25㎜厚板オモリ10㎜×17㎜〜17㎜×20㎜●エサが持たせられないとき 作った基エサは一番バラける状態です。このエサをそのままエサ付けして持たせられないときは、まずはギュッとエサ付けして圧を強めてみます。それでも持たせられなければ、小分けしたエサの一部を手の甲側で押し練りします。こうするとエアーが抜けてエサがまとまるので持たせやすくなります。ただやりすぎるとエサの開きが無くなるので、少しずつ調整します。●サワリがないとき サワリがないということは、つまり魚が近くにいないということです。ならばエサをたくさん打って寄せるのかといえば違います。渋ければ渋いほど、へら鮒はエサに近づきませんので、エサをたくさん打つのは逆効果です。まずはエサがバラけすぎているのかを確認します。エサを小さくしたり丁寧に付けたりしてバラケ性を抑え、エサに近づいてくるかを確認します。これでもサワリがでないならへら鮒はエサに近づいてこないと判断して下ハリスを伸ばします。それでもサワリがでないときはハリを小さく(軽く)してみましょう。●アタリがでないとき サワリがあるのにアタリがでないのは何かしらの理由でへら鮒がくわせエサを吸えない、吸わないということ。まず一番手っ取り早いのがくわせエサの変更です。くわせエサを変えることでアタリがでることはよくありますので、まずはこれを試してみてください。また、アタリがでない理由として、下バリ(くわせエサ)の落下スピードが合ってないことが考えられます。軽いくわせエサにする、ハリを小さく(軽く)する、ハリスを長くするの順で試します。もうひとつ、ハリが軽すぎる、ハリスが長すぎることでフワフワしてアタリにならないパターンもあります。このときはハリを重くする、ハリスを詰めるを試してみましょう。ワンポイントアドバイス釣り方のコツ
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