す。活性の下がったへら鮒の動きは鈍いもの。エサを積極的には追いませんので、こちらからへら鮒のいる層へ近づけなければなりません。長い竿をだしているメリットとして深いタナも探れます。また、深いタナのほうが型が揃うことも多いので、まずはアタリがでるタナを見つけることも重要です。また、タナを深くすると長い竿でも振り込みしやすいので、長い竿が苦手という方は、タナを深く取ることをおすすめします。実際の釣り方は、バラケエサをしっかり付け、ウキを深くナジませてジワジワとバラける間にゆっくりへら鮒が近づいてくわせエサを吸い込むイメージです。決してテンポの早い釣りではなく、確実にアタリがでればヒットするぐらいの感覚です。ですからバラケエサは持ちすぎかなと思うぐらいしっかりめにしておき、もしあまりにも持つようなら少し緩く付けるといった方法がおすすめです。すぐにアタリをもらおうと思わずに、低活性のへら鮒をじっくり攻めるという意識で充分です。へら鮒が寄るまで時間 〜9がかかることもありますので、打ち始めは長めのハリスから入るといいでしょう。長いハリスでよっぽど釣りにくくならない限りハリスは長めのほうが、へら鮒の動きを察知しやすいです。●オモリ実寸大0.25㎜厚板オモリ17㎜×18㎜〜17㎜×24㎜●エサが持たせられないとき この釣りの場合、確実にエサを持たせなければダメなので押し練りを加えて必ず深ナジミさせるようにします。ちょっと持ちすぎかなぐらいでも持たないよりはマシです。持ちすぎと感じたら少しだけエサ付けの圧を緩めてみましょう。それでも持ちすぎたら、基エサを足してバラケ性を復活させます。●サワリがないとき この釣りはサワリがでるまで多少時間がかかるのでまずは焦らずにしっかりエサをタナまで届けることです。しばらくエサ打ちしてもサワリがでないときはタナを深くしてみましょう。こちらからへら鮒に近づいていくようにします。また、ハリスを長くする、くわせエサを軽くする、ハリを小さくするなど、ウキの動きを増やす対処法も行ってみましょう。 また、バラケ性を抑えることでへら鮒が近づくパターンも考えられます。バラケエサを丁寧に付ける、小さく付けることも試してみてください。●風が強いとき 長い竿を振る場合、風は大敵です。風向きを考えて入る場所を決めましょう。基本的に右利きの場合、風にぶつけるほうが竿を振りやすいので、右からの風ならOK。左からの風は振り込みづらくなります。左利きはその逆です。●アタリがでないとき アタリがでないときもサワリがないときと同様の対処で解決することがあります。サワリがでればアタリにつながることも充分あり得ます。付け加えるとすれば、渋いときに抜き系の釣りが有効ですが、それでも抜けたバラケエサに反応するだけの活性はあるということ。厳寒期の超食い渋りでは、抜き系では釣れなくなる時合もあります。そんなときは、バラケエサをなじませてじっとさせておく釣り方もありです。時間はかかりますが、これが確実にアタリをだす方法になることもあります。最終手段として覚えておいてください。ワンポイントアドバイス釣り方のコツ
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