つれるエサづくり一筋、マルキユー株式会社
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へら鮒釣り
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麩系バラケ・ダンゴの共エサ
 
コウテン
すべてのベクトルに対応する万能ダンゴエサ
ブレンドのベースエサに最適なへら鮒用配合エサです。“まとまりやすく”かつ“バラけるエサ”を、より簡単に作ることができます。やわらかく仕上げてもしっかりと芯が残るので、積極的なエサ調整が可能です。また仕上げたタッチと性質が長続きするため、ヒットチャンスを逃しません。浅いタナからチョーチンまで幅広く対応できます。
製品特性
特性グラフは製品個々の特性を示したグラフです。
釣り場の状況や作り方、使い方により異なる場合があります。
内容量 製品番号 JANコード
430g 2290 [20] 4905789022907
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開発秘話

あるインストラクターより一つの提案が述べられた。

「サナギが多く入っているダンゴエサ、やってみないか?」

漠然とした一言だった。つれるエサづくり一筋50余年が過ぎた今、現行で発売しているダンゴエサだけでも複数存在している。なぜ今、ダンゴエサなのであろう······。今回の『コウテン』発売に伴い、きっとそう思われてもおかしくはないだろう。

いや、そうではないのだ。

新たなるダンゴのベースエサを生み出すことができる“きっかけ”だった。

サナギがたくさん入っていて集魚力が高いエサはたくさんある。
しかし、「サナギ」=「魚を寄せる力が高い」と仮定しよう。

「魚を寄せる力が高く、両ダンゴで使いやすいエサ」が欲しいのではないか?

マルキユーなりにそう解釈し、“試作してみる”という形で、答えることに決めた。
───今から3年前、2017年のことである。

ひとまず完成させたファーストサンプルは、『Sグリーン』を連想するものであり、麩の性質的には、柔らかめのものを採用したダンゴエサであった。翌年(2018年)から本格的に現場確認が始まったが、思いの外エサ持ちが悪く、非常に使いにくいとの判断に至った。再度原料を見直した。いくつかのサンプルを作成し釣行テストを繰り返していたが、「バラケ具合」、「タナでの膨らみ」などの調整がうまくできず、開発は難航していた。

調整を重ねても、「これは!」と言いたくなるようなものは生まれてこない。同時に進めていた『グルテンダンゴ(GD)』のプロジェクトは順調に進み、発売までの目処もでていたが、『コウテン』の最終試作品にはOKの判断は下されないままであった。

というより、出したくなかった。
“『コウテン』はまだまだ化ける可能性がある”
そう、ひそかな情熱が我々を動かしていたのだ。

2019年春、発売からちょうど1年前に開発が再開した。エサ持ちをよくする『粘麩』や『カルネバ』などのブレンドエサが存在する今、『凄麩』や『ガッテン』のような定番のベースにない価値はどこなのか?、何が最終目標になるのか?

悩み、考え、たどりついた先に見えたのは、

······ド真ん中!

尖った個性はないが、ブレンドした相手の良い特性を十分に引き出しながらもさりげないエサ持ちを実現できるダンゴのベースエサ。これが答えだった。
ある意味ぼんやりしているように思われてしまうが、エサ付けから振り込みまでがスムーズにできるような、まとめやすいタッチ。
着水の衝撃や魚の煽りで割れ落ちしにくい芯残りの良さ。
それでいて、練り込んでも表面からしっかりバラける性質。
こうした、ごく一般的に求められているダンゴエサの基本がより高い次元で再現されている「万能ダンゴエサ」を作ることは、大きな進歩になると確信した。

口では簡単に言えるようなことであったが、いざとなると簡単にはいかない。常識的に、まとまっていて芯残りが良いエサとは、練り込んでバラケを抑えたエサである。つまり、矛盾が生じているのだ。
本末転倒ではないか!

「寄せられるダンゴエサ」

本来これを作っているはず。食わせることだけに特化したいわけではない。かといって、バラけるエサは付けにくいと相場が決まっている。ただ、何故だろう?課題が難しさを極めるごとに、開発の情熱は高揚してゆく。時として、矛盾や違和感は人々を突き動かす。
「サンプル番号はいったい何番まで積み上げられていくのだろうか。」
妥協は許されなかったが、 幾度なく続く開発者とインストラクターたちのやり取りの中に確かな手ごたえを感じていた。

管理釣り場、 準山上湖、様々なフィールドでのテストを終えたのは、2019年11月だった。開発陣からようやくOKがもらえた。
魚を寄せ留めておける「バラケ性」とタナまでしっかりと届けられる「芯」を備え、煽りに負けないよう、しっかり練り込んで芯残りを強くしてもネバりを抑えてバラけるエサが完成した。

余談だが、『コウテン』の名の由来は
マルキユー麩エサラインアップのド真ん中(X軸とY軸のちょうど“交点”)にあたるということ
練り込んでもバラけて寄せながら食いアタリを誘発し、時合が“好転”してゆく
という意味が込められている。

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作り方

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