バグアンツ・ロッククローで厳冬期の浦河・様似を攻略!

半田 義博
三上顕太(エコギア / ノリーズプロスタッフ 北海道在住)
フィールド:北海道 浦河、様似

いよいよ北海道も厳冬期を迎え、気温が連日-10℃を下回る日も珍しくありません。

魚もアングラーも活性が下がる季節ではありますが、ロックフィッシュのオフシーズンのない私は、
新年から冬のクオリティーフィッシュを求めて、大好きな浦河・様似方面へと通っていました。

浦河・様似方面を選ぶ理由は、
冬のロックフィッシュにおいて必須な条件はケーソンブロックや捨て石などのハードストラクチャーがあること。
水深もディープからシャローまでひとつの漁港でできること。
そんな条件を重ねていくとまさに浦河・様似は打って付けなのです。

また、北海道のなかでも特にこちらの方面は雪も少なく、運転する側としてもありがたく、
何より浦河・様似は道東方面に分布する「ウサギアイナメ」も狙える貴重なフィールドです。

今回は、1月18日の浦河での釣行では約2時間程でしたが、夕方の時合を捉えて
惜しくも40センチには届かなかったが、メスのウサギアイナメをキャッチすることができました。

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ヒットしたのは、水深のある捨て石の隙間。
ということで、活躍したロッドはロックフィッシュボトム パワーオーシャン RPO76XHC2。

17.5gのシンカーをできるだけスタックさせずに取り扱えるティップセッションと
大型のロックフィッシュにも負けないパワーを備えているので、
特に冬のストラクチャーの絡む釣りではなくてはならないロッドです。

リグはビフテキ 17.5gに、バグアンツ 3インチ(434: アボカドチャートハーフフロート)。



浦河は基本、水質が濁り傾向にあるので、チャート系が効くシーンは多いです。
特にウサギアイナメは少しハデなカラーでスローに誘うというのが、個人的なアイナメとウサギの釣り分け方です。


そして、日を変えて2月2日の釣行では、浦河から更に襟裳方面へと20km程先にある様似漁港へ。
お隣、浦河と比べると近いようで実は性質が違います。

浦河は漁港感が強いので、ひとつのパターンからでも比較的ゲームを組み立てやすいのですが、
様似は北海道でも数少ない天然漁港の性質を持っていて、魚の動きも性質も他のエリアのどことも異なる魅力がある。

この日のプランとしては、シャロー側の捨て石エリア周りは、ロードランナーストラクチャーST720Hで穴撃ち。
ケーソンブロックエリアは、ロックフィッシュボトムパワーオーシャン RPO78MHC2での穴撃ち。
というプランを組み立てて臨みました。

捨て石エリアでは、10mラインまで張り出す岬となる所とワンドになるような変化のある場所をメリハリを利かせて探るのがコツで、
隙間にリグが入っても長く滞在させず、テンポよく探るのがミカケン流。

根掛かり回避と、最大限に魚のキャッチ率をあげるというのがこの釣りに求めていることで
穴の奥にいる魚をどう上で食わせるか、そんな視点で穴撃ちに向き合うと
「ただ穴に入れただけで口を使う」穴撃ちとは全く違う世界観が生まれるのは事実です。

それらを踏まえた上で、思惑通りにキャッチした1匹目はグッドサイズの50UP!(52cm)

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使用したリグは、ビフテキTG 14gにロッククロー 2インチ(477: ハーミットクラブ)の組み合わせ。

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TGのすり抜けの良さと、ロッククローの扁平ボディーが、遠目の隙間から探っていく釣りでは手前にくる動きを抑制できるので、
特に捨て石エリアのような不規則な隙間が点在するエリアではロッククローの出番となります。

またカラーセレクトも重要で、クリアウォーターに若干濁りも入るこの時期の状況下では
「477: ハーミットクラブ」が威力を発揮します。

50UPを獲るまでの過程にはすべて意味があって、あらためてアイナメゲームの深さを実感します。


それからはポイントをケーソンブロックエリアに移行。
タックルもロックフィッシュボトムパワーオーシャン RPO78MHC2に持ち替えて、
リグもビフテキTG 10gに、ワームはバグアンツ 2インチ(477: ハーミットクラブ)にダウンサイズ。

ここでは、ヒットカラーの再確認と、ワームはダウンサイジングさせても決して弱い釣りに移行させるのではなく、
速さを持たせたアクションでどう魚の質が変わるかのチェック。

ロッドも隙間から魚を引きはがすのではなく、曲げていなす。
その動作が可能なのがロックフィッシュボトム パワーオーシャンのRPO78MHC2です。

それらを踏まえた上で探っていくとすぐに答えが返ってきて、良型のアイナメ連発劇が始まります。
皮切りとなったアイナメ40UP!(44cm)

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確信を得て、獲るべくしてとった50UP!(52cm)

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最後にディープ寄りのケーソンブロックの隙間で40UP!(43cm)

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結果的には厳冬期とは思えない釣果となりましたが、しっかりと意図を持った「穴撃ち」には
ここまでの爆発力があるということをこの釣行で改めて確認することができました。

もし「穴に入れて食わないから魚がいない」と決めつけてしまっているアングラーの方がいらっしゃれば
改めて「穴撃ち」向き合ってみて欲しいと思います。

今まで見えなかった魚が見えるようになる。
釣りとしてもそういう部分が、釣りが楽しいと思える瞬間ではないでしょうか?

厳しい季節ですが、しっかりとエリアを選べば楽しめるのがロックフィッシュ。
是非フィールドに足を運んでみてはいかがでしょうか?


<タックルデータ 1>
ロッド:ロードランナー ストラクチャー ST720H
ライン:フロロ 12lb
リ グ:ロッククロー 2インチ、バグアンツ 3インチ(477: ハーミットクラブ)
+ ビフテキTG 14g

<タックルデータ 2>
ロッド:ロックフィッシュボトム パワーオーシャン RPO78MHC2
ライン:フロロ 10lb
リ グ:バグアンツ 2インチ(477: ハーミットクラブ)+ ビフテキTG 10g